お知らせ

2020年5月から、セカンドライフの情報は仮想生活ガイドというサイトにまとめていくように変更しました。
天使になりたくてのこれまでの情報は今後も過去ログとして残しておきますけれど、新しい情報は仮想生活ガイドをご覧ください^^

2019年2月24日日曜日

セカンドライフのボランティア向け公認プログラムのご紹介

セカンドライフでは、様々な形でのボランティア活動が行われています。
個人はもちろん、グループやコミュニティー単位でボランティア活動を行っているところもたくさんあります。

ただ、“ユーザー(住人)”という立場のボランティアでは、初心者が困っていることをサポートしきれない部分もあります。

そこでセカンドライフでは、リンデンラボのボランティア向け公認プログラムが用意されています。


今回は、そちらをご紹介します^^

コミュニティー向け

  • Community Gateway

個人向け

  • LDPW (Linden Department of Public Works)
  • Second Life Viewer Contributor
  • Second Life Wiki helpers

ボランティア向け公認プログラムには、コミュニティー向けと個人向けが用意されています。
それぞれの内容について、一つずつご紹介していきます。

コミュニティー向け


Community Gateway


Community Gateway はセカンドライフの新規ユーザーが、セカンドライフの公式サイトからでは無く、コミュニティーが用意したサイトから始められるようにするプログラムです。

Linden Lab Official:Community Gateway - Second Life Wiki

  • コミュニティーが用意したサイトから始めることが出来る
  • コミュニティーが用意したチュートリアル SIM から始めることが出来る
  • セカンドライフの世界に生まれてすぐ、そのコミュニティーのサポートを受けることが出来る
というのがこのプログラムの特徴です。


昔からセカンドライフをされている方の中には、
  • MagSL
  • メタバーズ
  • モバイルファクトリー
  • メルティングドッツ
  • バーチャルウォーカー(角川クロスメディア)
といった企業のサイトからセカンドライフを始められた方もいらっしゃると思います。
こういったコミュニティーが用意した日本語のサイトやチュートリアル SIM、コミュニティーによるインワールドでの日本語サポートに助けられた方は少なくないと思います。

それが、この Community Gateway です。

いわゆる“セカンドライフブーム”を作り上げたプログラムと言ってもいいものだと思います。
たくさんの日本人が、このプログラムを通してセカンドライフを始めていました。


と、これだけ聞くとすばらしいことばかりのようなプログラムなのですが、どのコミュニティーでも単純に“申し込めば出来る!”というわけではありません。

新規ユーザーの登録からサポートまでをリンデンラボの代わりに担うということになりますので、参加するためには下記のような厳しい条件があります。
  • コミュニティーの活動が 1 年以上行われていること
  • チュートリアル用のフル SIM を用意出来ること
  • RegAPI を使って新規ユーザーをサイトからセカンドライフ(チュートリアル用の SIM)に呼び込むことが出来ること
  • リンデンラボに財務状況を報告すること
こういった厳しい条件が課せられる代わりに、リンデンラボの“公認”が貰えるという形です。

SIM が必要など条件がかなり厳しいですので、基本的には企業向けという感じのプログラムになっています。


現在、リンデンラボから公表されている Community Gateway を行っているコミュニティーは、下記の二ヶ所です。
  • London City Community Gateway
  • Firestorm Community Gateway

Open the Gate! The Community Gateway Program, That Is! - Featured News - SecondLife Community


天使になりたくて: Community Gateway Program が再導入されました

リンデンラボに確認をしましたところ、現在 Community Gateway に参加している日本のコミュニティーは無いそうです。
つまり、日本のコミュニティーで“公認”のところは無いということになります。

もちろん、「希望するところがあれば、日本のコミュニティーも大歓迎!」ということですので、もし上の条件をクリアー出来るコミュニティーをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ Community Gateway を申請してみてください。


コミュニティー向けには、この Community Gateway のみが公認プログラムとして用意されています。

Community Gateway に参加していないコミュニティーは、“リンデンラボ公認”ではありません。
リンデンラボ公認を謳っているコミュニティーがもしあった場合は、Community Gateway に参加しているところかどうかを確認するようにしてください。


個人向け


LDPW (Linden Department of Public Works)

LDPW は「Linden Department of Public Works」という名前の通り、メインランドの公共工事を主に行うプログラムです。

Linden Department of Public Works - Second Life Wiki

LDPW は、2008 年 2 月 8 日に開始されました。

The Linden Department of Public Works | Official Second Life Blog


  • メインランドにある道路や鉄道などの土木工事
  • Bay City や Nautilus などの都市の建設
  • Linden Realms や PaleoQuest などのインワールドゲーム
  • プレミアムギフトやセカンドライフのデフォルトアバター
などのリンデンラボの様々なプロジェクトの制作を担当しています。
クリエーターさん向けのプログラムです。

LDPW Projects - Second Life Wiki

LDPW は厳密にはボランティアでは無くて、時給制でリンデンラボに雇用されるという形になっています
これは、ユーザーが制作したものをリンデンラボが買い取るという形式をとっているからです。

LDPW として制作を行う場合は、ユーザーが普段使っているアカウントでは無くて、「Mole(もぐら)」姓のアカウントで行います。
リンデン製のオブジェクトで製作者が「Mole」姓になっているものは、そういったユーザーが作ったものです。

そういったものの製作に関わることが出来るのが、LDPW というプロジェクトです^^

もちろん、セカンドライフを代表するようなクオリティーのものが要求されますので、誰でも出来るわけではありません。

でも、自分が作ったものが、セカンドライフの全ての人に同じように楽しんでもらえるのはもちろん、セカンドライフが続く限りは(リンデンさんの気が変わらない限りはw)残り続けますので、これは個人ではなかなか出来ないことですので、やりがいがある部分じゃないかなと思います。

もしかしたら、日本人向けの公式アバターといったものも作れるかもしれませんしね。

もしそういった活動をやってみたい!と思われた方は、ぜひ挑戦してみてください!


Second Life Viewer Contributor


セカンドライフの公式ビュアーは、リンデンラボのスタッフが開発を行っています。

そのソースコードは、オープンソースプロジェクトという形で一般公開されています。

lindenlab - Bitbucket

公式ビュアーのソースコードは、利用規約の範囲内であれば、誰でも利用することが出来ます。

公式ビュアーをベースにして、自分好みのビュアーを作ることも出来ます。
Firestorm などのサードパーティー製ビュアーは、そういった形で作られているものがほとんどです。


セカンドライフを始めるユーザーのほとんどは、公式ビュアーを最初のビュアーとして使う人がほとんどです。

そこで、

公式ビュアーのこの部分を改良したら、もっといい感じになるのにな。
プログラムは作れるので、それが公式ビュアーに採用されたらいいのに…

そう思った方もいらっしゃるかもしれません。

そんな人に向けて用意されているのが、Second Life Viewer Contributor です。

Open Source Portal - Second Life Wiki

Second Life Viewer Contributor は、2007 年 1 月に開始されました。

Linden Lab to recognize Open Source Contributors | Official Second Life Blog

Second Life Viewer Contributor は、あなたが作った公式ビュアーを改良するプログラムを、“リンデンラボに寄贈する”という形で採用してもらえる(かもしれない)というプログラムです。

あなたの作ったプログラムで、公式ビュアーをもっと使いやすく出来るかもしれません。

さらに、公式ビュアーが良くなれば、それをベースにしているサードパーティー製ビュアーも同様に使い勝手が向上する可能性があります。
これも、セカンドライフを利用する全ての人に対して恩恵を与えることが出来るかもしれない活動です^^

腕に自信のある方は、ぜひ参加してみてください!

ただし、現在リンデンラボではサンサールに開発の主軸が移ってしまい、セカンドライフの開発スタッフが減ってしまった関係で、外部の人が作ったコードまでレビュー出来る余裕が無いそうです。
そのため、Second Life Viewer Contributor に参加したからといって、直接「このコードを取り込んでください!」という依頼は、基本的には受け付けていないそうです。

現在の Second Life Viewer Contributor としての開発の流れは、
  1. サードパーティー製のビュアーで実現したい機能を実装する
  2. そのビュアーでその機能の実績を積む
  3. リンデンさんが興味を持ってくれる内容であれば、Second Life Viewer Contributor を通してそのコードを寄贈する
という流れになっています。

Second Life Viewer Contributor にいきなり参加しても貢献が出来ないという複雑な事情になっていますけれど、可能性が無いわけではありませんので、それでもやってみたいと思われる方はぜひ挑戦してみてください^^


Second Life Wiki helpers


セカンドライフの様々な情報をまとめている、「Second Life Wiki」というサイトがあります。

Second Life Wiki

このサイト自体はリンデンラボが設置した公式なものなのですが、その内容はユーザーにも開放されて、自由に公式/非公式情報をまとめることが出来ていました。

ところが、Wiki への SPAM 攻撃が激しくなってしまったため、2016 年に Wiki の編集はリンデンさんしか出来ない状態になってしまいました。

Second Life wiki: editing locked for now - Inara Pey: Living in a Modem World

ただその状態のままでは、
  • ユーザーが掲載していた情報の更新
  • ユーザーがメインで行っていた翻訳活動
が出来なくなってしまいます。

そこで、リンデンさんが許可したユーザーのみ「helpers」という権限を与えて、 Second Life Wiki の編集が出来るようにするという方針がとられました。

helpers は他のプログラムとは違い、公認プログラムという形には今のところなっていませんので、募集ページのようなものはありません。
リンデンさんが認めた方のみ、特別な許可を与えるという形になっています。

helpers の権限を持つユーザーは、下記のページで公表されています。

User group rights - Second Life Wiki

わたしも helpers の権限を頂いて、LSL Portal の翻訳を行っています。

User list - Second Life Wiki

リンデンさんから権限を与えられたことは、Second Life Wiki の権限のログにも記録されています。

User rights log - Second Life Wiki

リンデンさんから直接 helpers の権限を頂いた方以外で helpers になりたい方は、サポートにその旨を伝えてください。

ただし、過去の経緯がありますので、誰でもなれるとは限らないようです。
翻訳の活動を行われている方や、Wiki に掲載すべき情報を持っているという方なら、そういった内容をお伝えすれば可能性はあると思います。
わたしもそうでしたので^^

現在、Wiki の日本語の翻訳をしているのはわたし一人だけみたいで@@、とてもじゃないですけれど全部は翻訳しきれません><
翻訳出来る方は、ぜひぜひ参加してください!


個人向けには、この 3 つの公認プログラムが用意されています。
いずれも、専門な分野に特化した内容のみです。

“初心者支援”のような、一般のボランティア活動向けの公認プログラムはありません。

以前は、セカンドライフ全体をサポートする「Second Life Mentor」という公認のボランティアプログラムがありましたが、こちらは 10 年ほど前に終了しています。
個人で、一般的なボランティア活動用の特別な権限を貰うということは出来ませんので、その辺は注意をしてください。


ちなみに、
というのもご紹介していますので、気になる方はぜひそちらも合わせてご覧ください^^


よくある質問とその答え


Q:上に書かれた公認プログラム以外で、公認や“特別な許可”を貰うことは出来ますか?


A:こちらでご紹介した公認プログラム以外では、公認や“特別な許可”を貰うことは出来ません。

Q:「リンデンさんに直接質問をして許可を貰いました」「サポート窓口に問い合わせをして許可を貰いました」これは特別な許可になりますか?


A:リンデンさんに直接またはサポート窓口に質問をして、「いいですよ」といった形で貰える“許可”は、誰にでも同じように答えられている一般的なもので、質問した人に対してリンデンさんが特別な許可を与えたわけではありません。

この辺を勘違いして、

リンデンさんから特別な権利が貰えた!
わたしにだけ許可をしてもらえた!

と言ってしまっている方が少なくないそうなのですが、そういう場での話は特別な権限を与えたものでは無いそうですので、その辺注意をしてくださいということです。

Q:リンデンラボから公認または特別な許可を貰った人かどうかを調べる方法はありますか?


A:リンデンラボが公認または特別な許可を出す場合は、その情報は下記の方法で公開されます。

  • 公式ブログで、公認が与えられたことが掲載される
  • リンデンさんが作成した、その権限を持つ人達のためのグループに参加している
  • Second Life Wiki 内のプロジェクトのページに、リンデンさんによって情報が掲載される

Q:公認または特別な許可を貰った人の情報が公開されるのはなぜですか?


A:ボランティアを受ける人が、

この人、ほんとうに公認された人なの?
正式に許可貰ってる人なの?

と疑問を持った際に、それを明確に証明出来るようにするためです。

そういったことが明確になっていない場合、

「わたしはリンデンから特別な許可を貰いました!」

と虚偽の話をする人が出てきた場合、それが本当かどうか分からなくなってしまいます。
そういうことが無いように、本当に公認や特別な許可が出た場合は、その情報が誰でも確認出来るようになっています。

Q:特別な許可を貰っているのが確認出来ないのに、「わたしは特別な許可を貰っています」と言う人がいます。どうしたらいいですか?


A:リンデンラボの名前を騙っている可能性がありますので、その場合は「リンデンラボに通報を行ってください」だそうです。

Q:正式な許可を貰っていないのに、「公認や特別な許可を貰った」と言った場合はどうなりますか?


A:リンデンラボの許可無く公式だと誤認されるようなことを行なっている場合は、リンデンラボから法的に訴えられるそうです。
またリンデンラボだけでなく、利用者側にも嘘の情報で損害等を与えた場合は、詐欺といった犯罪になる可能性があります。

Q:「許可を貰っている」と言ってる人の話が、実は虚偽でした。わたしはその人にその話を前提に金銭を渡していたりしていました。この場合どうしたらいですか?


A:その場合は詐欺に当たる可能性がありますので、リンデンラボの他に、警察にも通報してください。

Q:「リンデンラボと秘密の契約をしました」「リンデンラボから秘密に許可を貰いました」という人がいるのですが、こういうことはありますか?


A:リンデンラボでは、ボランティアの住人に対して秘密の契約や許可などは一切行っていないそうです。
そういう話をしている人がいる場合も、すぐにリンデンラボに通報を行ってください。

Q:企業って秘密の契約がありますよね?“秘密の契約”って、そういう話じゃないの?


A:企業ではもちろんビジネス上、秘密の契約というのはあります。ただし、その際は必ず「秘密保持契約(NDA)」という契約が一緒に結ばれます。

秘密保持契約は、その契約に関連した内容で見聞きしたことは一切外部に漏らしてはいけないという契約です。
さらに、お友達はもちろん、自分の家族であっても、「わたしはこんな契約したんですよ!」ということさえ言ってはいけないという厳しい内容です。

これは、リンデンラボとの秘密保持契約でも同様です。

つまり、「わたしは秘密の契約をしました!」と言ってる人がいる場合、その人はその時点で、秘密保持契約を破ったということになってしまいます。
その場合、守秘義務違反に問われることになってしまいます。

もしそういう話をしている方がいらっしゃる場合は、こちらもリンデンラボに通報するようにしてください。

Q:リンデンに通報してくださいと言っても、ちゃんと対応してくれないんじゃないですか?


A:企業の名前を騙るということは、その企業にとって一番許せない行為になります。それはリンデンラボも同じだそうで、そういった行為に対しては厳しく対応をされているそうです。具体的には、法的措置をとられているそうです。

Q:うちは昔からセカンドライフをやっているし、有名だし、その辺大目に見てくれるでしょ?


A:企業の名前を騙るという行為の場合、その辺は全く関係無いそうです。

実際、2017 年末、Strawberry Singh さんがリンデンラボの商標(ロゴや公式サイトなど)を YouTube の動画で無断使用したとして、リンデンラボから訴えられてしまうというセカンドライフ的には大きな事件がありました。

Trademark Complaint Received from Linden Lab - StrawberrySingh.com

An Apology to Strawberry Singh & A Call to YouTubers: “Un-Cease & Desist” - Featured News - SecondLife Community

最終的には、リンデンラボの法務が前のめりになりすぎて、フェアユースの部分まで踏み込んで訴えてしまったということで収まったようなのですが、「公式」や「公認」といった部分に関してリンデンラボが特に神経質になっているという有名な事例のひとつになっています。

リンデンラボは、“ラボ”(研究所)という名前が付いてますけど、アメリカの一民間企業ですので、日本の企業のような感覚で接してしまうと、非常に危険です。

この辺は、一歩間違うと誰でも本当に訴えられる危険性がありますので、その辺を十分認識した上で対応されるようにした方がいいと思います。

Q:「わたしは昔特別な許可を貰いました。今はルールが変わっただけです」という人がいるのですが、こういうことはありますか?


A:その公認プログラムが現在も継続しているものであれば、そこに参加しているかどうかを確認してください。
その公認プログラムが過去に終了したものである場合は、終了した時点でその人へ与えられた権限は効力を失いますので、昔許可を貰っていても今それを行うことは出来ません。

もし、現在許可を貰っている人では無いまたは、現在は終了したプログラムの話である場合は虚偽ということになりますので、リンデンラボに通報を行ってください。


以上です。

いずれのプログラムもかなりのスキルなどが要求されますので簡単なことでは無いですけれど、一般の住人のままでは体験出来ないようなことが経験出来たりすることもありますので、やってみたい!と思われた方はぜひ挑戦してみてください^^
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セカンドライフのボランティア向け公認プログラムのご紹介(終了したもの編)

リンデンラボのボランティア向け公認プログラムの中には、過去に終了してしまったものもあります。


ここではそういったものをご紹介します^^

個人向け

  • Second Life Mentor

コミュニティー向け

  • RHN (Resident Help Network)
  • 旧 Community Gateway

説明の都合上、ここでは個人向けを最初に紹介します。

個人向け

Second Life Mentor


Second Life Mentor は、セカンドライフ全体を対象として、様々なボランティア活動を行うプログラムです。

Category:Second Life Mentor - Second Life Wiki

その歴史は古く…、古すぎて公式の情報が残っていないようなのですがw、
2004 年に Second Life Mentor プログラムとグループが開設されたという話があります。

リンデンラボに残っている公式情報では、2006 年 3 月にはすでに Second Life Mentor が活動していたという話があります。

Volunteers Working Together | Official Second Life Blog

メンターというのは、会社などの場においての“指導者”という意味です。
分かりやすく言うと、教育係の人のことです。

Second Life Mentor は、リンデンさんの代弁者的な立場として、ボランティアの模範となるボランティアを目指して活動が行われていました。

セカンドライフの中では、

リンデンさん
Second Life Mentor
各コミュニティーのメンター
各コミュニティーのボランティア

という位置付けになる人のことです。

Second Life Mentor では、主に下記のような活動が行われていました。
  • セカンドライフ全域で、コミュニティーなどに関係なくボランティア活動が出来る
  • 最初のチュートリアル島(Orientation Island/ Help Island)に戻って初心者支援を行うことが出来る特権
  • 公式サイトの翻訳
  • Second Life Wiki への情報の掲載や翻訳
  • 公式ビュアーの翻訳
  • Second Life Birthday(SLB)の運営
  • Burning Life の運営
  • メンター用の教育施設 SLVEC で様々な内容の講習を行ったり受けることが出来る
日本向けとしては、公式ビュアーや公式サイトの翻訳、サポート説明会の開催などの活動が行われていました。

Second Life Mentor は豊富な経験と知識、それを適切に伝えられる能力が求められるため、メンターになるためには一定期間の講習を受けた後、実地試験を受け、さらにリンデンさんによる身元チェック(問題を起こしたアカウントでは無いかのチェック)が行われ、それに合格した人のみがなれるという感じでした。

また Second Life Mentor プログラムでの基本的なコミュニケーションは英語で行われるため、英語でのコミュニケーション能力は必須になっていました。

そのため、日本人で Second Life Mentor になっている方は、全部で 10 名ほどしかいませんでした。
わたしもそのうちの一人です^^

天使になりたくて:「メンター」をご存知ですか?

わたしは、Second Life Mentor としては、
  • セカンドライフ全域でのボランティア活動
  • 最初のチュートリアル島での初心者支援
  • 公式ビュアーの翻訳(バージョン 1.22 向け)
  • 日本語サポート担当 Chiyo Linden さん主催のサポート説明会のお手伝い
といった活動を行っていました。

Second Life Mentor として求められる水準をキープし続ける必要があるのと、英語でのコミュニケーション能力が常に求められるためその辺は大変でしたけれど、それでも、普通の人に出来ないいろんな経験をさせていただいて、今でも本当に感謝しています^^


Second Life Mentor プログラムは、2009 年 12 月に終了しました。

今でも「再開して欲しい!」という声が出るほどボランティア活動としては素晴らしい環境だったと思うのですが、残念ながらその後は、同様のプログラムは行われていません。

たくさんのメンターを管理しその質を維持して行くことが難しくなったことと、当時リンデンラボは社長が交替してサービスの対象を北米中心へと方針を転換し、社員のリストラへと向かっていました。
その流れの中では仕方ない部分もあったとは思いますけれど、サポートの質が薄くなってしまう部分をメンターが補完出来たはずですので、メンター制度が無くなってしまったのはセカンドライフにとって大きな損失だったと思います。

Community Gateway のように、いつか復活してくれるといいんですけどね。


ちなみに、海外のボランティアコミュニティーの中には、“メンター”と呼ばれる人がいることもありますが、その人はあくまでのそのコミュニティーの中だけのメンターであって、Second Life Mentor ではありません。

今は、Second Life Mentor の人は一人もいません。
わたしも、Second Life Mentor の話をする時は必ず、「元 Second Life Mentor です」という風に話すようにしています^^

コミュニティー向け

RHN (Resident Help Network)

Second Life Mentor が終了する際、ボランティアが必要となる人の受け皿となる場所が必要ということで、既存のボランティアコミュニティー向けに 2009 年 11 月に RHN という新しい公認プログラムが用意されました。

Resident Help Network Portal - Second Life Wiki

RHN は、リンデンラボお勧めのボランティアコミュニティーを紹介するプログラムです。
当時はまだ旧 Community Gateway がありましたので、Community Gateway に参加していないボランティアグループが参加しているのが特徴でした。

Second Life Mentor の精神を受け継いだボランティアプログラムということで、それぞれのコミュニティーではボランティアになるためには一定期間の研修が必要などの決まり事を決めて、厳格な運用を行っていたようです。

Community Gateway よりも参加しやすいということで日本のコミュニティーの参加に期待したのですが、残念ながら日本から RHN に参加するところは現れませんでした。

RHN に関しての情報は少なく、詳細は分からない点が多いのですが、2012 年 Lexie Linden さんが退社される際に終了したようです。

旧 Community Gateway

Community Gateway はセカンドライフの新規ユーザーが、セカンドライフの公式サイトからでは無く、コミュニティーが用意したサイトから始められるようにするプログラムです。

Community Gateway - Second Life Wiki

  • コミュニティーが用意したサイトから始めることが出来る
  • コミュニティーが用意したチュートリアル SIM から始めることが出来る
  • セカンドライフの世界に生まれてすぐ、そのコミュニティーのサポートを受けることが出来る
というのがこのプログラムの特徴です。


昔からセカンドライフをされている方の中には、
  • MagSL
  • メタバーズ
  • モバイルファクトリー
  • メルティングドッツ
  • バーチャルウォーカー(角川クロスメディア)
といった企業のサイトからセカンドライフを始められた方もいらっしゃると思います。
こういったコミュニティーが用意した日本語のサイトやチュートリアル SIM、コミュニティーによるインワールドでの日本語サポートに助けられた方は少なくないと思います。
それが、この Community Gateway です。


いわゆる“セカンドライフブーム”を作り上げたプログラムと言ってもいいものだと思います。
たくさんの日本人が、このプログラムを通してセカンドライフを始めていました。


旧 Community Gateway は 2007 年に開始された後、2010 年に終了しました。

Introducing the Second Life Grid | Official Second Life Blog

いわゆる“セカンドライフブーム”が去ってしまい、リンデンラボも北米中心の路線に方針転換し社員をリストラするという流れの中で、Community Gateway も終了という形になってしまいました。

旧 Community Gateway では日本のコミュニティーもたくさん参加していたのですが、それらも全て失われてしまいました。

その後、長い間 Community Gateway が無い日々が続いていたのですが、ユーザーからの多くの要望に応える形で 2017 年に復活しました。


新しい Community Gateway を含む、現在のボランティア向け公認プログラムについては、「セカンドライフのボランティア向け公認プログラムのご紹介」をご覧ください。

また、セカンドライフの公認プログラムでないものについては、「セカンドライフの公認プログラムでないもののご紹介」をご覧ください。


今ある公認プログラムだけでは無くて、過去にあったものもこうして見直してみると、セカンドライフでのボランティアの流れがより分かりやすくなるのでは無いかと思います。

先人の人達のたくさんの努力の結晶があって、今があるということ。
でも、今がベストとは限らないと思いますので、これから何をしていったらいいのかを考えてみたり。

目の前の人の手助けをすることももちろん大事ですけれど、それだけでは解決しないこともあったりしますので、そういう時にこういった視点で考えてみたりもしてみてください。
そうすると、もっともっといいボランティア活動の道が出来ていくかもしれません。

そういうことのお役に立てるのであれば、わたしの持っている知識や経験はどんどんお伝えしますので、お気軽に言ってください^^
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セカンドライフの公認プログラムでないもののご紹介

リンデンラボが行っているプログラムの中には、登録しても“公認”扱いにはならないものもあります。
こちらでは、そういうプログラムをご紹介します。
  • inSL Logo Program
  • 行き先ガイド(Destination Guide)

inSL Logo Program

セカンドライフで活動していることを知ってもらうために、セカンドライフのロゴを使いたいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、セカンドライフのロゴは商標として登録されているものですので、リンデンラボとビジネス上の契約が無い限りは、勝手に使うことは出来ません。

The Second Life Brand Center | Second Life

報道やセカンドライフを紹介するブログの記事などで引用的な形(フェアユース)で使われる感じであれば問題は無いのですが、お店の営業的な活動や商品の宣伝などにセカンドライフのロゴを使う場合は、リンデンラボとの契約が必要になります。

ただそれは、簡単に契約出来るものではありません。

そこで、セカンドライフを宣伝するという目的のために、セカンドライフのユーザー(住人)であれば、簡単な登録だけで宣伝用のロゴを利用出来るようにしよう…として始まったのが「inSL Logo Program」です。

The Second Life Brand Center | Second Life

inSL Logo Program は、セカンドライフで活動していることを、ブログや商品などでアピール出来るロゴを使用出来るプログラムです。

ただしそれを掲載したとしても、リンデンラボに公認されるというものではありません。

inSL ロゴはあくまでも、

わたしはセカンドライフの中で活動をしていますよ

ということをアピールするだけのものです。

どちらかといえば、

セカンドライフのロゴの代わりにこういうロゴを使わせてあげるので、
それをブログとかに貼ってどんどん宣伝してよね!

という感じで、リンデンラボにとって利益があるもののようです。

なので、ユーザー側にとっては無くても全然問題無いものなんですけれど、雰囲気的にそれっぽいものが欲しいなって思った時に、あったらいいのかな?という感じのものですw


ちなみに、わたしのお店のブログにも inSL ロゴを導入しています。
もちろん、inSL ロゴがあるからといって、うちのお店がリンデン公認になったわけではありません。

そんな感じのものですけれど、せっかくリンデンラボが用意してくださってるものですので、そういうのでもいいって思った方はぜひ導入してみてください^^

行き先ガイド(Destination Guide)


行き先ガイド(Destination Guide)は、セカンドライフビュアーやセカンドライフの公式サイトで、セカンドライフの名所を紹介してくれるプログラムです。

Second Life | Destination Guide - Virtual World Directory

公式ビュアー内の行き先ガイド

ユーザーから応募があった場所の中から、リンデンさんがお勧めするのに適切なものが選別されて掲載されています。

公式ビュアーの中などで表示されますので、一見すると公認されたもののように見える感じなのですが、実際には

セカンドライフの中にはこういう場所がありますよ

という紹介が行われているだけで、“リンデンラボの公認”という扱いにはならないものです。
その辺注意してください。


どちらも、パッと見は公認されたように見えるものなんですけれど、公認されるものではありませんので、その辺注意してください。

リンデンラボの公認プログラムについては、こちらのページでご紹介しています。
こちらもぜひご覧ください^^
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2019年2月22日金曜日

セカンドライフビュアー Animesh 対応状況(2018 年 2 月 22 日版)

2018 年 2 月 20 日、サードパーティー製ビュアー「Catznip」が、バージョン R12.1 で Animesh に正式対応しました。

各ビュアーでの Animesh 対応状況は、下記の通りです。

6.0.0 で対応
×
3.3.0 で対応
R12.1で対応
1.26.22.0 で対応
6.0.1 パブリックベータ版で対応、6.0.2 で正式対応
6.0.0 で対応
×
×
2.9.24 で対応
×

2019 年 2 月 22 日現在

Animesh については、詳しくは下記のページをご覧ください^^

天使になりたくて: セカンドライフ公式ビュアー バージョン 6.0.0 が公開されましたhttps://sakuranoelfayray.blogspot.com/2018/12/officialviewer600.html
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2019年2月18日月曜日

セカンドライフビュアー Animesh 対応状況(2018 年 2 月 18 日版)

本日、サードパーティー製ビュアー「Firestorm」が、バージョン 6.0.2 で Animesh に正式対応しました。

各ビュアーでの Animesh 対応状況は、下記の通りです。

6.0.0 で対応
×
3.3.0 で対応
×
1.26.22.0 で対応
6.0.1 パブリックベータ版で対応、6.0.2 で正式対応
6.0.0 で対応
×
×
2.9.24 で対応
×

2019 年 2 月 18 日現在

Firestorm が Animesh に正式対応しましたので、これで Animesh は事実上の“解禁”という感じになると思います^^

Animesh については、詳しくは下記のページをご覧ください^^

天使になりたくて: セカンドライフ公式ビュアー バージョン 6.0.0 が公開されました
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2019年2月4日月曜日

セカンドライフのデフォルトアバターに新しいアバターが追加されました(2019 年 1 月版)

2019 年 1 月 31 日、セカンドライフのデフォルトアバターに新しいアバターが追加されたことが発表されました。
There’s Some New Faces in Second Life! - Featured News - SecondLife Community

下記の 8 種類のアバターが、新しいアバターとして追加されました。

左から、「Bitsy」「Ashton」「Gretchen」「Leonard」「Monty」「Trixie」「Greg」「Monique」

いずれも、公式ビュアーでは「ミー」メニューにある「アバターを選択」から使用することが出来ます。


また、セカンドライフの公式サイトから新規登録する際も、これらのアバターを選ぶことが出来るようになっています。



今回追加された新しいアバターは、クラシックアバターをベースとして、Bento などの最新技術が盛り込まれています。

“Bento”と言っても、前回追加されたファンタジー系のアバターと比べると地味な感じですが、

天使になりたくて: セカンドライフのデフォルトアバターに新しいアバターが追加されました

普段使い用のアバターですので、これくらいのさりげない感じがちょうどいいんじゃないかなって思います^^






アバターの複雑さの値は、いずれも 30000 以下に抑えられています。

Bitsy15813
Ashton17268
Gretchen29332
Leonard10656
Monty19016
Trixie14732
Greg10733
Monique9226

このため、“描画の負荷”の部分を気にすることなく、初心者の方は安心してセカンドライフの生活を始めることが出来ます。

もちろん、セカンドライフの生活に慣れている人にとっても、描画の負荷の少ないアバター作りの参考になりますので、その辺の視点からチェックされるのもいいと思います。


公式フォーラムの方で指摘が上がっていますが、今回のアバターには AO(Animation Override)用のアイテムが含まれていないアバターがあります。
(Gretchen には、「Gretchen - Female Formal」という名前の AO が用意されています)
そのため、アバターのアニメーションはデフォルト(ビルトイン)のポーズになっていますので、その見た目に不満がある方は、以前のように AO のアイテムなどを別途入手する必要があります。


新しいアバター用に追加されたアイテムは、これまで同様、現在使用しているアバターに流用することも可能です。


“初心者用のアバター”というだけでは無くて、使い方次第では既存のユーザーにも十分恩恵があるものですので、気になる方はぜひチェックしてみてください^^
 
FabFree: Shake Shake, Shake Shake
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