お知らせ

2020年5月から、セカンドライフの情報は仮想生活ガイドというサイトにまとめていくように変更しました。
天使になりたくてのこれまでの情報は今後も過去ログとして残しておきますけれど、新しい情報は仮想生活ガイドをご覧ください^^

2016年7月19日火曜日

Oculus Rift CV1 対応 CtrlAltStudio Viewer 1.2.6.43412 Alpha が公開されました

Firestorm をベースに Oculus Rift に対応したビュアー「CtrlAltStudio Viewer」は、2015 年に公開されたバージョン 1.2.5.43397 Alpha を最後に、開発が終了していました。

作者の Strachan Ofarrel さんは、最近は High Fidelity で活動されているそうで、“セカンドライフに携わる時間が確保出来ないから”というのがその理由です。

セカンドライフ公式ビュアー側が CV1 に対応するということで、そのまま消えてしまう運命だと思われていた CtrlAltStudio Viewer ですが…、、、

リンデンラボの突然の“Oculus Rift 対応版セカンドライフ公式ビュアー開発中止”のニュースに驚いた Strachan さんは、「これではいけない!」と感じられたようで、急きょ、Oculus Rift CV1 対応にした CtrlAltStudio Viewer 1.2.6.43412 Alpha を公開されました。


Oculus CV1 Support Added to CtrlAltStudio Viewer: 1.2.6.43412 | CtrlAltStudio

これにより再び、Oculus Rift CV1 でもセカンドライフが楽しめるようになりました^^/


ただしこのバージョンは、既存の CtrlAltStudio Viewer の Oculus Rift SDK を最新のものに差し替えたバージョンという位置付けのものですので、CV1 対応へ向けてのパフォーマンスの調整などは行われていません。

Oculus Rift で満足出来るフレームレートが出るというものではありませんので、その辺は注意が必要です。


また、ベースとなっているビュアーのコードは Firestorm 4.6.9 のままですので、L$ の取引が出来ないなどの制限も残ったままです。
そのため、通常の生活で使用する目的では使えないと思います。
あくまでも、Oculus Rift でセカンドライフの世界を見て回るためのビュアーという感じです。


それでも、Oculus Rift でセカンドライフを楽しむことが出来るという部分が残ったのは、よかったと思います^^


ただ CtrlAltStudio Viewer 自体は基本的には開発が終了しているビュアーですので、これでもう安泰…とはいかないところは、少し不安ですね。
Oculus Rift などにしっかり対応してくれるビュアーが、新しく現れてくれるといいんですけれど…
このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年7月9日土曜日

Oculus Rift 対応版セカンドライフ公式ビュアー、開発中止

セカンドライフ公式ビュアーでの Oculus Rift 対応を行なっていたプロジェクト「Oculus Rift Project Viewer」が、製品レベルに達していないということで、開発中止となってしまいました。


Oculus Rift 対応版の公式ビュアーは、2014 年 3 月に「Oculus Rift Development Kit 1」に対応した“プロジェクトビュアー”として公開されました。

プロジェクトビュアーは、開発段階の“実験的なビュアー”として先行して公開されているものです。

2014 年 10 月に、DK2 に対応したプロジェクトビュアーが公開されました。

Oculus Rift が広まってくると同時に、Oculus Rift がセカンドライフで利用出来るということも広まってきて、Oculus Rift 対応版ビュアーはプロジェクトビュアーではありましたが、注目度が高いものの一つになっていました。

Oculus Rift の製品版である「コンシューマ版(CV1)」が出荷され、その注目度はさらに高くなっていきました。


ただその一方、リンデンラボが「Project SANSAR」へと開発の主軸を移すと同時に、セカンドライフ版の Oculus Rift ビュアーの開発はなかなか進まない状況になっていました。

そのため、最新版のビュアーと Oculus Rift ビュアーの差が大きくなってしまい、実用上、問題が出てくる可能性も出てきました。


そういった状態を打開するため、今月初め、最新版の公式ビュアーをベースとして、Oculus Rift CV1 にも対応した、最新の Oculus Rift Project Viewer が公開されました。

これで、セカンドライフへの注目が一気に高まる!と期待されたのですが…、この最新版のビュアーではさまざまな問題が発生したため、ユーザーから多くの不具合の報告が寄せられました。

Testing Second Life Oculus Rift Viewer 4.1.0.313313 | Austin Tate's Blog

[#BUG-20130] [Project OculusRift] Multiple malfunctions in Project OculusRift viewer 4.1.0.317313  - Second Life Bug Tracker

こういったユーザーからのフィードバックの内容から、これ以上の継続開発は難しいとリンデンラボでは判断したそうで、フォーラム上にて Oculus Rift Project Viewer の開発中止が発表されました。

 Re: Oculus Rift - CV1 support - Page 4 - Second Life
Oculus Riftプロジェクトビュアー特徴
2013 年 3 月Oculus Rift Development Kit 1(DK1)出荷開始

2014 年 3 月 13 日
Oculus Rift 対応版公式ビュアーのベータテスター募集開始
2014 年 5 月 22 日
Oculus Rift Project Viewer ビュアー公開DK1 対応、公式ビュアー バージョン 3 ベース
2014 年 7 月Oculus Rift Development Kit 2(DK2)出荷開始

2014 年 10 月 14 日Oculus Rift DK2 Project Viewer 公開
2014 年 4 月Oculus Rift コンシューマ版(CV1)出荷開始

2016 年 7 月 1 日
Oculus Rift Project Viewer 更新DK2 & CV1対応、公式ビュアー バージョン 4 ベース
2016 年 7 月 8 日
フォーラムにて開発中止を発表

現在は、セカンドライフ公式サイトのトップページにあった、“Oculus Rift 対応”の項目も無くなっています。


トップページが変わった様子は、New World Notes でも紹介されています。

New World Notes: Second Life Pulls Official Promotion/Support for Oculus Rift

また、行き先ガイドの「Oculus Rift」の項目も無くなっています。

Exceptional with Oculus Rift | Second Life
(以前はここで、Oculus Rift 推奨の SIM が紹介されていました)

こういった点も考慮しますと今回の出来事は、単純に開発していたビュアーを開発中止(没)にしたというだけではなくて、会社として、セカンドライフでの VR 方面の開発を中止した…ということになりそうな雰囲気です。


開発中止の理由としては、下記の点があげられています。
  • セカンドライフはもともと VR 向けの表示に最適化されていないため、これ以上の改善が困難
  • リンデンラボの開発の主軸は「Project SANSAR」で、セカンドライフでは大きな変革は困難。VR も、まずはサンサールから。
  • SLでの開発は、既存の住人の生活の向上がメイン
この状態で無理やりSL用に Oculus Rift 版を出したとしても、中途半端な品質のままになってしまい、その状態で、

リンデンラボの VR の技術はこんなものなんだ

と思われてしまうのは、今後サンサールを進めていく上でも不本意だという面もあると思いますので、そういった点を総合的に判断して、今回の「開発中止」ということになってしまったのだと思います。


CV1 対応で、せっかくこれからセカンドライフが再注目されると思われていた矢先の出来事だったので、ユーザーにとってはかなり衝撃的な内容になってしまいました。


また、サードパーティービュアーで唯一 Oculus Rift 対応を進めていた「CtrlAltStudio Viewer」も、開発中止が発表されています。

Viewer | CtrlAltStudio

ただし、今回の事態を受けて、急きょ CV1 対応版が公開されました。

天使になりたくて:Oculus Rift CV1 対応 CtrlAltStudio Viewer 1.2.6.43412 Alpha が公開されました

このため、現在セカンドライフで利用可能な Oculus Rift 対応のビュアーは、存在しません。

現在は、CtrlAltStudio Viewer でのみ、Oculus Rift を利用可能です。


サンサールが落ち着いたら、セカンドライフでもまた VR 向けの開発を再開してくれるかもしれませんが…、
当面は、そういった部分はサンサール側で見ていくことになりそうな感じです。

2016 年 7月 19 日:Oculus Rift CV1 対応の CtrlAltStudio Viewer 1.2.6.43412 Alpha が公開されましたので、加筆修正しました。
このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年7月6日水曜日

セカンドライフ公式ビュアー バージョン 4.0.6 が公開されました

セカンドライフ公式ビュアー バージョン 4.0.6 (315555) が公開されました。

セカンドライフ公式サイトのダウンロードページからダウンロード出来ます。

Downloads | Second Life


今回のバージョンでは、Inventory Message ビュアーの内容が公式ビュアーに取り込まれました。

Release Notes/Second Life Release/4.0.6.315555 - Second Life Wiki

これにより、インベントリ(持ち物)用の古い通信機能が、公式ビュアーから削除されました。


インベントリ用の通信機能は、これまで二回刷新されています。

導入時期Inventory API バージョン通信方式公式ビュアー対応バージョン仕様
-最初のバージョンUDP-
2011 年 1 月v2HTTP2.5.1
2014 月 6 月v3HTTP3.7.9

現在のビュアーでは、Inventory API v3(Agent Inventory System v3 / AISv3)という仕様に基づいた通信が使われています。

今回削除されたのは、2011 年以前に利用されていた、古いインベントリ用の通信機能です。

公式ビュアーでは、2011年 1 月に導入された Inventory API v2(AISv2)以降はこの API は使用されていなかったのですが、HTTP プロジェクトでの“UDP 通信の廃止”の方針に基づいて、公式ビュアーに残っていたこの古い仕様の部分も削除されることになりました。


今回はビュアー側の機能が削除されただけですが、近い将来、サーバー側も今回削除された部分に関連した機能が削除されることになっています。

公式ビュアーでは既に使われていない機能ですので、この変更で何か影響を受けるということはありません。

ただし、サードパーティービュアーの中で、もう長い間更新をされていないビュアーや、古い仕様のまま動き続けているビュアーの場合は、今後はインベントリ(持ち物)を扱うことが出来なくなってしまいますので、注意が必要です。

そういったビュアーをお使いの方は、サーバー側で機能が削除されてしまう前に、ビュアーの乗り換えなどを検討された方がいいと思います。
このエントリーをはてなブックマークに追加