お知らせ

2020年5月から、セカンドライフの情報は仮想生活ガイドというサイトにまとめていくように変更しました。
天使になりたくてのこれまでの情報は今後も過去ログとして残しておきますけれど、新しい情報は仮想生活ガイドをご覧ください^^

2016年11月28日月曜日

メインランドに新大陸「Horizons」が追加されました

2016 年 11 月 16 日、メインランドに新大陸「Horizons」が追加されました。

Introducing the Horizons Experience - secondlife

Linden Lab Official:Horizons - Second Life Wiki

Horizons は、SF をテーマにしたメインランドの新しい大陸です。
アダルト大陸「Zindra」の北側に接続されています。


Zindra からは、海を渡って Horizons へ行くことが出来ます。

Zindra 大陸から見た Horizons 大陸

SIM の数は他の大陸に比べると少ないですが、リンデン公式の情報では“大陸(continent)”という扱いになっています。

Horizons には、リンデンラボ製 SF ゲーム「Horizons Experience」と、そのテーマに沿った居住区があります。

Horizons Experience


Horizons Experienceは、リンデンラボ製のインワールド型ゲームの新作です。


お話自体は PaleoQuest の続きという形になっているみたいですが、今回は SF の世界の内容になっています。

Brave Dinosaurs & Win Prizes in PaleoQuest! - Second Life

Horizons 大陸の真ん中に、ゲーム用の SIM があります。


こちらの Horizons A1 SIM にテレポートすることで、ゲームに参加することが出来ます。

Horizons | Second Life

PaleoQuest と同様に「体験(Experience)」の仕組みを使用していますので、HUD の装着などは自動的に行われます。


ゲームのシステムも PaleoQuest のものを継承しているようで、基本的には同じようにプレイすることが出来ます。

Horizons Experience では、通常のプレイヤーモード(Player)の他に、探検モード(Explorer)も用意されています。

プレイヤーモード(オレンジの玉)探検モード(青い玉)

探検モードも、プレイヤーモードと同様に罠などに引っかかってしまうとスタート地点に戻されてしまいますが、時間制限などの制約はありませんので、SIM の風景を楽しんだり、コースの探索を行ったりすることが出来ます。


Horizons Experience では、5 つのクエスト(課題/使命)が用意されています。

クエスト1への入り口のトンネル

クエスト1 渓谷

クエスト2 洞窟

クエスト3 森林

クエスト4 沼地

クエスト5 要塞

クエストは、1から順番にクリアーしていく必要があります。

「Quest Info Kiosk」
クエストの情報を受け取ることが出来ます。

「Access Terminal」
クエストの条件をクリアーしたあと、ここに触れるとクエストクリアーになります。 
「Portal Room」
すでにクリアーしたクエストがある場合は、
ここから先のクエストへ進むことが出来ます。

全てのクエストをクリアーすると、景品または L$ をプライズ(賞品)として獲得することが出来ます。


PaleoQuest を楽しまれていた方はもちろん、SF テイストのゲームがお好きな方にも、お勧めのゲームだと思います^^


Horizons Experience には、残虐性のある描写が少しあります。
そのため、ゲームの SIM はアダルトレーティングに設定されています。
その辺が苦手な方はご注意ください。


Horizons Experience の公開当初、クエスト 3 のみサードパーティー製のビュアーでは動作しない不具合が発生していましたが、こちらの不具合は現在は解消しているそうです。

llTakeControl issue and the Horizons Experience | Inara Pey: Living in a Modem World
llTakeControl and Horizons Experience – update | Inara Pey: Living in a Modem World


居住区


これまでのリンデンラボ製のゲームには、“居住区”という概念はありませんでした。

Horizons では、「Horizons Experience」の世界観に沿った形の、セカンドライフの住人が実際に居住可能な住宅が用意されています。


居住区は、Horizons Experience とは別の居住区専用の SIM が用意されていて、そこは一般的なメインランドと同等の扱いになっています。

居住区の特徴は、以下の通りです。

地域のレーティングアダルト
土地の広さ1024sqm のみ
土地の編集不可
プリム数702(ダブルプリム)

Horizons の居住区はメインランドのため、土地の購入はプレミアムアカウントが必要です。


建物は、6 種類から選択可能です。
下記の写真は、そのうちの一つです。




あらかじめ用意された Horizons 用のリンデン製の建物は、土地のプリム数を消費しません。
この辺は、リンデンホームと同様です。

リンデンホームとの違いは、“建物を置かない”という設定も用意されている点です。
このため、自分好みの建物を置くことも出来ます。

付属の住宅には、建物の色などを変更出来るコントロールパネルが付属しています。



各区画には、リンデン製の“メールボックス”が設置されています。


メールボックスと言ってもメールが受け取れるわけでは無くて、メールボックス風のオブジェクトに、
  • Horizons の情報を表示
  • 素材を受け取る
  • 家の種類を変更
という機能が用意されている感じです。

メールボックスは住宅のコントロールを行うものですので、移動や編集することは出来ません。


居住区には住宅地の他に、インフォハブや Rez ゾーン、モデルハウスなどが用意されています。

インフォハブ

ボートの Rez ゾーン 
ボートと車の Rez ゾーン

モデルハウス

居住区は 11 月 18 日より、リンデンラボから住人に対して、オークションの形で順次販売されています。

Welcome to Second Life  | Second Life Auctions

現在は、1 区画 3 万 L$ くらいが相場のようです。

取引価格が高いのは、メインランドの“ダブルプリム地域”であるという点が大きいです。

これまでのメインランドでのダブルプリムの地域は、
  • Sharp 大陸の一部
  • Bay City
  • Nautilus City
  • Zindra 大陸の一部
に限られていました。
Horizons もそれらと同等の環境になりますので、土地の相場もそういった地域と同程度になると思われます。

リンデンから順次オークションで販売が行われたあとは、通常のメインランドの土地のように、住人間での取引になります。
すでに、リンデンのオークションで落札したユーザーによる再販が行われている区画もあります。



これまでも、ユーザーが作ったロールプレイ(RP)の SIM での“ゲームと居住区の共存”という形はありましたが、それを公式に行なったというところが、新しいところですね。

また、魅力的な地域を作れば、今でも人気の土地になりうるという部分も再確認出来た感じです。

まだまだ、セカンドライフには可能性があるということを証明した感じになっていると思いますので、これを機会にもっともっと盛り上がっていくといいですね^^
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2016年11月19日土曜日

セカンドライフ公式ビュアー バージョン 4.1.2 が公開されました

セカンドライフ公式ビュアー バージョン 4.1.2 (321518) が公開されました。

セカンドライフ公式サイトのダウンロードページからダウンロード出来ます。

Downloads | Second Life

今回のバージョンでは、メンテナンスビュアーの内容が公式ビュアーに取り込まれました。

93 項目もの様々な改良と不具合の修正が行われています。

Release Notes/Second Life Release/4.1.2.321518 - Second Life Wiki

主な改善点は、以下の通りです。

Mac OS X El Capitan 以降の環境での日本語フォントの不具合を修正


Mac OS X El Capitan 以降の環境では、公式ビュアー バージョン 4.0.7 以降の日本語表示の際のフォントは、「ヒラギノ明朝 ProN W3」になっていました。

天使になりたくて: セカンドライフ公式ビュアー バージョン 4.0.7 が公開されました

このため、従来に比べて見た目的に違和感がある感じの表示だったのですが、今回このフォントが「ヒラギノ角ゴシック W3」に変更になりました。
これにより、Mac OS X El Capitan 以降の環境でも、従来と同様の表示になっています!


ほんとうにほんとうに長かったですけれど、これで公式ビュアーでの Mac での日本語表示の不具合はようやく解決しました^^

新しいバージョンのビュアーを起動した際、そのバージョンのリリースノート(変更点の一覧)がログイン画面に表示されるようになりました


これまでは、新しいバージョンのビュアーを起動しても、更新された内容のお知らせは行われていませんでしたので、そのままでは変更点は分かりませんでした。

バージョン 4.1.2 からは、新しいバージョンのビュアーを起動した場合は、ログイン画面にそのバージョンのリリースノート(更新履歴)が表示されるようになります。


この内容を見ることで、そのバージョンで行われた変更点を確認することが出来ます^^

ちなみにこの機能は、環境設定の「セットアップ」タブにある「Show Release Notes after update」の項目でオフにすることも出来ます。


“一時的な装着オブジェクト”が「着用中」の一覧に表示されるようになりました


体験(Experience)コンテンツの HUD などのアイテムや、カウンターに座ると自動的に装着されるお酒のグラスなどでよく使われている、ユーザーの新しい持ち物にはならずに一時的に装着された状態になるオブジェクトが、「着用中」の一覧に「Temporary attachments」という形で表示されるようになりました。

Linden Realms での“一時的な装着オブジェクト”

“一時的な装着オブジェクト”があるかどうかを確認したい場合は、こちらで確認してください。

現在着用しているアウトフィットから「別名で保存」でアウトフィットを作成した場合も、すぐに切り替えが出来るようになりました


現在着ているアウトフィットを「別名で保存」した場合、これまでは、新しく出来たアウトフィットと元のアウトフィットの間で、アウトフィットの切り替えが出来ないことがありました。

それがバージョン 4.1.2 では、問題無く着替えられるように改善が行われました。

Avatar Rendering Complexity の際の通知を、環境設定で“表示しないメッセージ”に出来るようになりました


Avatar Rendering Complexity では、
  • 自分が着替えた際
  • 自分が装着している Avatar Rendering Complexity の値よりも低い人が周りにいる場合
の際にポップアップで通知が行われますが、これを環境設定の「メッセージ」タブでオフに出来るようになりました。


変更出来る項目は、下記の二つです。
  • Warn me about my avatar complexity changes
  • Warn me if my avatar complexity may be too high
通知は必要ないという方は、こちらで設定を行ってください。

描画の負荷が高い HUD を装着した場合、警告メッセージが表示されるようになりました


描画の負荷が高い HUD を装着した場合、Avatar Rendering Complexity のような感じで、警告メッセージが表示されるようになりました。



警告が出る基準は、今のところ Second Life Wiki などでは公表されていませんが、ビュアーのソースファイルから確認した限りは、
  • たくさんのテクスチャーメモリが使用されている場合(上限 32000000 byte = 32MB)
  • 大きなテクスチャーがたくさん使用されている場合(上限 6)
  • たくさんのテクスチャーが使用されている場合(上限 200)
  • たくさんのオブジェクトが使用されている場合(上限 1000)
  • オブジェクトやテクスチャーの描画の負荷が高い場合
のようです。

これは、“HUD Complexity”という Avatar Rendering Complexity とは別の仕組みでチェックが行われています。

こういった描画の重い HUD への対策は、
  • クリエーターさんは、HUD の描画が軽くなるように作る
  • 利用者側は、描画の軽い HUD を探して装着する
という感じになります。

描画の重い HUD を装着しても、周りの人には影響は与えません。
影響があるのは、自分の環境のみです。

そのため、Avatar Rendering Complexity ほど深刻な影響はありませんが…、
それでも、描画が重い HUD というのはユーザーからは敬遠されると思いますので、HUD を作られる方は今後はその辺への配慮も必要になってくると思います。

「嫌がらせを報告する」ダイアログの改良


迷惑行為を通報する際の「嫌がらせを報告する」のダイアログが改良されて、スナップショットが必ず添付される方式に変更になりました。


これにより、スナップショットを添付するかどうかを選択出来たチェックボックスが、ダイアログから削除されています。

ビュアーでマイナスのチャンネルでのチャットが可能になりました


これまでのセカンドライフビュアーでは、チャットの入力欄からは、マイナスのチャンネルではチャットを利用することが出来ません。

バージョン 4.1.2 からは、「/-1 message」のような形式で、マイナスのチャンネルでもチャットが出来るようになります。

マイナスのチャンネルは、以前はビュアーからは利用出来ませんでしたので“スクリプト専用のチャンネル”として利用されていた面がありましたが、今後は通常のビュアーからも利用が出来るようになります。
そのため、チャットを利用したスクリプトを作られている方は、その辺注意が必要です。


この他にも、たくさんの変更点があります。

詳しくは、リリースノートにて確認してください^^
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2016年11月18日金曜日

LSL に新機能「llGetEnv(region_max_prims)」「llGetObjectDetails(OBJECT_GROUP_TAG/OBJECT_TEMP_ATTACHED)」が追加されました

LSL(Linden Script Language)に、下記の新機能が追加されました
  • llGetEnv に「region_max_prims」パラメータが追加
  • llGetObjectDetails に「OBJECT_GROUP_TAG」「OBJECT_TEMP_ATTACHED」パラメータが追加
Release Notes/Second Life Server/16 - Second Life Wiki


llGetEnv は、SIM(リージョン)の様々な情報を取得することが出来る関数です。

LlGetEnv - Second Life Wiki

今回は、SIM の最大プリム数を取得出来る機能(region_max_prims)が追加されました。

llGetEnv(region_max_prims)


llGetEnv のパラメータに「region_max_prims」を指定することで、その SIM の最大プリム数を取得出来ます。


ここで取得出来る値は、土地情報のオブジェクトタブで確認することが出来る最大プリム数と同じです。


SIM の最大プリム数は、従来は SIM の種類(フルリージョン、ホームステッド、オープンスペース)毎に固定の値でしたが、今後は同じ種類の SIM でも異なってくる場合がありますので、この機能が追加されたのだと思われます。

天使になりたくて: メインランドの SIM で利用可能なプリム数が増量されました

SIM の最大プリム数を基準にして土地のプリム数などを管理するようなスクリプトを作られる場合は、今後は固定値では無くて、region_max_prims で取得した値を基準に処理を行うようにしてください^^


llGetObjectDetails は、オブジェクト(プリム)の情報を取得したり設定を行う関数です。

LlGetObjectDetails - Second Life Wiki

今回は、下記のパラメータが追加されました。

OBJECT_GROUP_TAGアバターのグループタグを取得する機能
OBJECT_TEMP_ATTACHEDオブジェクトが一時装着されているどうかの状態

llGetObjectDetails(OBJECT_GROUP_TAG)


OBJECT_GROUP_TAG を指定すると、アバターのグループタグを取得出来ます


グループタグは、英語はもちろん、日本語などの文字列などでも問題無く取得出来ます。
アバターがグループタグを表示していない場合や、アバターでないオブジェクトを指定した場合は、空の文字列が返されます。

スクリプトから、アバターのグループタグをチェックしたい場合に使える機能です。

llGetObjectDetails(OBJECT_TEMP_ATTACHED)


OBJECT_TEMP_ATTACHED を指定すると、指定したオブジェクトが“一時的な装着オブジェクト”かどうかの状態を取得出来ます

0通常の装着
1一時的な装着オブジェクト

“一時的な装着オブジェクト”として装着されているかどうかを、これで調べることが出来ます。


今回も、細かい部分の機能追加という感じでしたけれど、あった方がいいものばかりですので、こういった進化はこれからも続けていって欲しいですね^^
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2016年11月17日木曜日

「Web Summit 2016」にて次世代プラットフォーム「サンサール」の最新デモが行われました

リンデンラボ CEO の Ebbe Altberg(Ebbe Linden)さんは、ポルトガルの首都リスボンで 11 月 7 日から 10 日にかけて開催された「Web Summit 2016」にて、リンデンラボが現在開発中の次世代プラットフォーム「サンサール(SANSAR)」の最新デモを紹介しました。

WEB SUMMIT | LISBON 2016 | WHERE THE TECH WORLD MEETS

その模様は公式にはまだ公開されていませんが、イベントに参加されていた方が写真や動画を公開されていましたので、そちらをご紹介します^^




ツイッターでは、サンサールでのオブジェクトのレイアウト画面を紹介している画像はいくつか見られたのですが、イベントの全体像については分かりませんでした。

そんな中、唯一、イベントの内容をそのまま動画で撮影して公開されている方がいらっしゃいました。


こちらの内容を詳しく紹介していきます。

まず最初に紹介されたのは、サンサールが初めて公開された時に出てきたゴールデンゲートブリッジの場面です。


以前の映像とは違って、今回は二人のアバターが橋の上に建っています。

解説をしている Ebbe さん(左の方)は今回は操作をせずに、コンピュータの前に立っている方が一人で操作をされています。

今回は、前回の WSJDLIVE 2016 の際のような VR での操作ではなくて、セカンドライフと同様にマウスとキーボードで行っているみたいです。
つまり、サンサールは VR の環境がなくても大丈夫!ということの実演にもなっています。


橋の場面の紹介が終わったところで、画面の右側にあるメニューから「ATLAS」ボタンを押して、「ATLAS」ウインドウを開いています。


ウインドウには、サンサールの各地のサムネイル画像と「VISIT」というボタンが並んでいます。
これは、セカンドライフで言うところの「行き先ガイド」に相当するものみたいです。

ここから、次の行き先を選択すると、その行き先の読み込み画面が現れます。


ここは、セカンドライフで言うところのテレポート画面だと思います。

さきほどの「ATLAS」ウインドウやテレポート画面には、「SANSAR STUDIO」という記述があります。
これは、“リンデンラボの社名を変更する”というような意味では無くて、“社内のサンサール専門の部署(スタジオ)で制作しているもの”という意味だと思われます。


到着したのは、「HIGHLANDS」という SIM です。


この SIM は、スコットランドのハイランド地方をモデルにしたファンタジー的な情景があるところだそうです。

廃虚の建物に赤いドアがあるところが印象的な、不思議な場所になっています。


デモでは、SIM の読み込みはあっという間に終わっていました。
これは、デモ用にサーバー側の環境もローカルのパソコン上に用意していたからだと思われます。
そのため、実際のインターネット経由の環境での読み込み速度を表しているものでは無いと思います。
ただそれにしても、これだけのクオリティーのものを読み込んで表示している状態としては、かなり早いような気がします。


次の場所は、「ORIGIN CINEMA 360」です。


ここは YouTube の 360 度動画が見れる施設で、今回のデモでは GoPro で撮影された 360 度動画を映し出していました。
サンサールでも、セカンドライフと同様にお友達などと一緒に動画を楽しめるそうです。
ここは、今回が初登場の場所だと思います。


次の場所は、「MARS OUTPOST ALPHA」です。


ここは火星をイメージした SIM で、夕焼けのような世界が印象的な場所です。


次は、「TOPPLETON TOY TOWN」です。


まるで映画のセットのような、おもちゃの街のような世界の SIM です。

この街の建物は、アバターとぶつかると壊れるようになっています。

壊れ方は、セカンドライフで物理設定のプリムが動く時と同じような挙動をしています。
おそらく、サンサール上で物理エンジンが動いている様子を表したデモだと思われます。

サンサールでも物理エンジンが入ることはすでに発表されていましたが、実際にそれが動いているところが公開されたのは、今回が初めてだと思います。

現段階でこれだけ動いているということは、来年初めの一般公開の段階までには、物理エンジンも使えるような状態になっているのではないかと思われます。

サンサールの美しい景色の中を移動出来る乗り物はもちろん、美しいグラフィックスと組み合わせた様々なシミュレーションに応用出来ると思いますので、この辺も楽しみですね^^


次の場所は、「ORIGIN CINEMA」です。


ここは、アメリカの田舎にありそうな雰囲気の映画館です。
劇場の中では、YouTube の動画を見ることが出来ます。
セカンドライフの中にもこういった映画館はあちこちにありますが、同じようなことがサンサールでも出来ますよというデモのようです。


次は、画面の右側にあるメニューから「My Projects」ボタンを押して、「My Projects」ウインドウを開いています。


ウインドウには、自分が作成をしている場所が並んでいるみたいで、そこから編集する場所を選択すると、その場所のシーンが表示されます。


シーンが表示されると、画面は編集モードに切り替わります。

まるで 3D ソフトのようなモダンなデザインのインターフェースが現れて、そこから、SIM 内にオブジェクトを配置したりすることが出来るそうです。



このインターフェースはすごくいい感じに見えますので、もし使いやすそうだったら、セカンドライフの方にも反映して欲しいですね^^

編集中にそのまま別の場所へ移動しようとすると、「保存していませんが、本当に移動していいですか?」というような警告ダイアログが出てくるみたいです。


この辺も、もう現段階で作り込まれてるみたいです。


次の場所は、「EGYPTIAN TOMB」です。


ここは、エジプトで撮影された写真を使って、その施設を再現したもののようです。

狭い場所なので普通にアバターを操作するのが難しいため、ここではマウスルックのようなモードに切り替えてアバターの移動が行われています。

マウスルックのようなモードは、優先度としては低いかな?とわたしは思っていたのですが、もう現段階で入っているということですので、この辺の操作が好きな方にとっては朗報だと思います^^

動画は、この SIM の説明の途中で終わっています。

Twitter の写真では「My Projects」の場面で他のオブジェクトをレイアウトしていたりしていますので、この内容には続きがあるようなのですが、現段階で分かるのはこの動画の部分までです><

もし、Web Summit 公式の方で全編が公開されましたら、その際はまたご紹介したいと思います^^

Web Summit - YouTube


以前の情報では、来年初めに一般公開される段階ではもっと粗削りな感じのものになるイメージだったのですが、今回のデモを見る限りは、普段の生活に関しての部分は、セカンドライフと変わらない感じになりそうですね。

操作性の部分など、セカンドライフのこれまでのノウハウがちゃんと活かされているように見えますので、そういうところは安心出来そうな気がしました。

思ったより順調に進んでいるように見えますので、この分だと一般公開の段階では、ひどい評価にはならないような気がしますw

もちろん、“セカンドライフと同じ”ではユーザーはなかなか移行しないと思いますので、そこがどのように出てくるかが今後のポイントになりそうですね。

ただ、リンデンラボは今も、
  • サンサールは、将来のためのプラットフォーム。現段階ではハイスペック向け
  • セカンドライフは低スペックのユーザーも含む幅広いユーザー向けなので、今後も継続する
というスタンスは変えていませんので、サンサールが今よりいい感じで正式版になったとしても、セカンドライフが終わってしまうことはありません。

ですので、セカンドライフはセカンドライフとして、今まで通り楽しんでいくのがいいと思います^^
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