お知らせ

2020年5月から、セカンドライフの情報は仮想生活ガイドというサイトにまとめていくように変更しました。
天使になりたくてのこれまでの情報は今後も過去ログとして残しておきますけれど、新しい情報は仮想生活ガイドをご覧ください^^
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2016年8月17日水曜日

Firestorm バージョン 4.7.9 が公開されました

Firestorm バージョン 4.7.9 (50527) が、8 月 9 日に公開されました。

Firestorm Release 4.7.9.50527! « Firestorm Viewer >> The Phoenix Firestorm Project Inc.

Firestorm の公式サイトのダウンロードページからダウンロード出来ます。

今回のバージョンでは、公式ビュアーのバージョン 4.0.6 をベースとしたものになりました。

これにより、公式ビュアーの下記の要素が Firestorm にも取り込まれました。

公式ビュアーから取り込まれた主な機能

アバターの複雑さ(Avatar Rendering Complexity)


描画の負荷の高いアバターを描画しないようにして、ビュアーの表示を軽くする機能です。


「アバターの複雑さ(Avatar Rendering Complexity)」という値を基準にして、描画しないアバターを指定します。

詳しくは、

天使になりたくて: 描画の負荷の高いアバターを表示しないようにする「アバターの複雑さ(Avatar Rendering Complexity)」機能

をご覧ください。

Firestorm バージョン 4.7.9 の 「アバターの複雑さ」のデフォルトの値は、公式ビュアー バージョン 4.0.7 のものと同じ値になっています。

   超高
35000100000200000250000300000350000350000


Firestorm 独自の機能としては、「アバターの複雑さ」の値を超えたアバターは、公式ビュアーと同様に単色表示になるだけでは無くて、アバターの名前のところにそのアバターの「アバターの複雑さ」の値が表示されます。



これにより、どの程度描画の負荷がオーバーしたアバターなのかが、一目で分かるようになっています。

この辺は、公式ビュアーよりも分かりやすいと思います^^

Quick Graphics


自分好みのグラフィック設定を作成して、それを簡単に切り替えられるようにする機能です。




詳しくは、

天使になりたくて: セカンドライフ公式ビュアー バージョン 4.0.5 が公開されました

をご覧ください。

The HTTP Project


ビュアーとサーバーとの様々な通信が改善されています。
通信の安定性と信頼性が向上しています。

Firestorm オリジナルの主な改良点

Firestorm オリジナルの主な改良点は、下記の通りです。
  • KDU がバージョン 7.8 にアップデートされました
  • RLVa がバージョン 2.0 にアップデートされました
  • ログイン画面が変更されました
  • パイメニューの見た目や表示の仕方が変更されました
  • Linux では、ボイスチャットで使用されている SLVoice が提供されなくなりました。このため、Linux 版ではそのままではボイスチャットは出来ません。ボイスチャットを行いたい場合のために、デバッグ設定に Wine 経由で Windows 版の SLVoice を利用出来るオプションが追加されています。
    アドバンスメニューの「Show Debug Settings」で、
    FSLinuxEnableWin32VoiceProxy を TRUE に設定することで、
    Wine経由でWIndowsのSLVoiceが利用可能になります。

今回のバージョンでは、Mac と Linux では Havok を搭載したセカンドライフ用の Firestorm は用意されていません

理由は、
  • Mac は、RLVa のアップデートの際、Havok とコンフリクト(衝突)を起こしてしまったため。
  • Linux は、ビュアー側の Havok の機能(メッシュアップロード、Pathfinding)を使うユーザーがほとんどいないため。セカンドライフ用 32bit Linux 版 Firestorm ビュアーは開発終了。
だそうです。

Havok がビュアーに搭載されないことで、下記の機能でビュアー側の Havok を使用している部分が動作しなくなります。
  • メッシュアップロード
  • Pathfinding

これらの環境でビュアー側の Havok の機能を使いたい方は、公式ビュアーを使用してくださいとのことです。

今後 Firestorm では、

セカンドライフ用(Havok)32bitセカンドライフ用(Havok)64bitOpenSim用(Havok無し)32bitOpenSim用(Havok無し)64bit
Windows×
Mac×××
Linux××

が公開されます。

この状況は、公式ビュアーが 64bit 対応になって、64bit 版の Havok ライブラリがサードパーティーに提供されるまで続く予定です。
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2016年7月6日水曜日

セカンドライフ公式ビュアー バージョン 4.0.6 が公開されました

セカンドライフ公式ビュアー バージョン 4.0.6 (315555) が公開されました。

セカンドライフ公式サイトのダウンロードページからダウンロード出来ます。

Downloads | Second Life


今回のバージョンでは、Inventory Message ビュアーの内容が公式ビュアーに取り込まれました。

Release Notes/Second Life Release/4.0.6.315555 - Second Life Wiki

これにより、インベントリ(持ち物)用の古い通信機能が、公式ビュアーから削除されました。


インベントリ用の通信機能は、これまで二回刷新されています。

導入時期Inventory API バージョン通信方式公式ビュアー対応バージョン仕様
-最初のバージョンUDP-
2011 年 1 月v2HTTP2.5.1
2014 月 6 月v3HTTP3.7.9

現在のビュアーでは、Inventory API v3(Agent Inventory System v3 / AISv3)という仕様に基づいた通信が使われています。

今回削除されたのは、2011 年以前に利用されていた、古いインベントリ用の通信機能です。

公式ビュアーでは、2011年 1 月に導入された Inventory API v2(AISv2)以降はこの API は使用されていなかったのですが、HTTP プロジェクトでの“UDP 通信の廃止”の方針に基づいて、公式ビュアーに残っていたこの古い仕様の部分も削除されることになりました。


今回はビュアー側の機能が削除されただけですが、近い将来、サーバー側も今回削除された部分に関連した機能が削除されることになっています。

公式ビュアーでは既に使われていない機能ですので、この変更で何か影響を受けるということはありません。

ただし、サードパーティービュアーの中で、もう長い間更新をされていないビュアーや、古い仕様のまま動き続けているビュアーの場合は、今後はインベントリ(持ち物)を扱うことが出来なくなってしまいますので、注意が必要です。

そういったビュアーをお使いの方は、サーバー側で機能が削除されてしまう前に、ビュアーの乗り換えなどを検討された方がいいと思います。
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2015年5月5日火曜日

「HTTP インベントリ(持ち物)」が必須になります

セカンドライフでは、通信周りのデータの安定性のため、高速なやり取りが出来るかわりに信頼性の低い UDP での通信を、信頼性の高い HTTP に置き換えていく、「HTTP Project」が何年にもわたって行われてきました。

このプロジェクトのおかげで、通信に関連した様々な不具合が改善したり、HTTP パイプラインでテクスチャーやインベントリのデータのやり取りが劇的に改善したりしました。

そして次の段階として、インベントリ(持ち物)の通信で使用されていた UDP を、サーバー側で終了することになりました。


UDP での通信機能自体がサーバー側で削除されますので、「HTTP インベントリ」をサポートしていないビュアーでは、サーバーから持ち物を全く受け取れなくなります。

この状態になると、ビュアー側では次の現象が発生します。
  • 持ち物が全く読み込まれなくなる
  • アバターも表示されなくなってしまう(ずっと煙のまま)


最新のビュアーでは「HTTP インベントリ」はデフォルトで有効になっていますので、特に何もする必要はありません。

しかし、「HTTP インベントリ」に対応していない古いビュアーを使用していたり、何らかの理由で自分で「HTTP インベントリ」の設定をオフにしていた方は、「HTTP インベントリ」を有効にしたビュアーを使用する必要があります。


「HTTP インベントリ」の設定の状態は、開発メニューで確認することが出来ます。

最新では無いちょっと前のビュアーでは、開発メニューに「HTTP インベントリ」の項目がある場合があります。
この場合は、「HTTP インベントリ」の項目にチェックマークがついているかどうかを確認してください。

公式ビュアー 3.7.26 (299635) 

 
Firestorm 4.6.9

チェックマークがついていない場合は、UDP で通信が行われていますので、そのままでは今後は利用出来なくなります。
「HTTP インベントリ」の項目を選択して、チェックマークを付けて、「HTTP インベントリ」が有効の状態に変更してください。

ただし、古いビュアーでは「HTTP インベントリ」に関連した機能に、不具合がある場合がある可能性もあります。
その場合は、最新のビュアーを試してみてください。
特に Firestorm ユーザの方は、インベントリでの HTTP パイプラインの機能の有無は非常に大きいですので、最新の Firestorm 4.7.1 Beta を試してみられることをお勧めします。


公式ビュアーや Firestorm などの最新のビュアーでは、開発メニューに「HTTP インベントリ」の項目はなくなっています。


公式ビュアー 3.7.28 (300918) 

Firestorm 4.7.1 Beta

これは、「HTTP インベントリ」の設定はデフォルトで有効になっていて、変更は出来ないようになっているためです。


今回は、サーバー側でインベントリ用の UDP の通信手段が削除されてしまいますので、この方法以外では解決する方法はありません。
「HTTP インベントリ」に対応していない古いビュアーを使い続ける…ということはできないことになりますので、その辺注意が必要です。


インベントリ用の UDP の通信が削除される日程はまだ発表されていませんが、
  • 最新の公式ビュアーやサードパーティービュアーでは、「HTTP インベントリ」がデフォルトで有効になっている
  • HTTP パイプラインなどの対応が一番遅れていた Firestorm も、ようやく Firestorm 4.7.1 Beta で対応出来た
  • サーバー側では 4月 8 日に、このための仕組みが導入済み
Release Notes/Second Life Server/15 - Second Life Wiki

という状況ですので、まもなく施行される可能性が高いようです。

機能が削除されてから慌てないためにも、今のうちに設定の確認をしておいた方がいいと思います^^
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2015年1月13日火曜日

セカンドライフ公式ビュアーの最新版、バージョン 3.7.24 が公開されました

セカンドライフ公式ビュアーの最新版、バージョン 3.7.24(297623)が公開されました。

セカンドライフ公式サイトのダウンロードページからダウンロード出来ます。


Downloads | Second Life

今回のバージョンでは、HTTP パイプラインでのテクスチャーとメッシュの読み込みが調整されています。

Release Notes/Second Life Release/3.7.24.297623 - Second Life Wiki

具体的には、テクスチャーやメッシュの読み込みの際のタイムアウトまでの時間を調整したそうです。

改善前改善後
テクスチャー150秒(3分)60秒(1分)
メッシュ600秒(10分)240秒(4分)

テクスチャーやメッシュのデータの読み込みの際もサーバーとの通信が行われるのですが、インターネットの通信では、やり取りが必ず成功するとは限りません。

サーバーや通信状態など様々な理由で、そもそも通信がうまく到達しなかったり、また通信はうまく開始出来たとしても、途中で切れてしまうこともあります。

そういった場合、通信がうまくいかなかったことをエラーなどで知る方法が無いケースもありますので、通信を開始してある一定以上時間が経っていたら、“この通信は失敗している”という判断をプログラム側ですることがあります。

それが、「タイムアウト」です。

これまでのビュアーでは、このタイムアウトの時間が長めに設定されていたのですが、このケースに該当するテクスチャーやメッシュが予想以上に多かったみたいで、この時間が短く調整されました。

分かりやすいところでは、アバターの正面にあるテクスチャーを読み込み中の状態の際に振り向くと、再度正面を向き直しても、読み込み中だったテクスチャーが読み込み中のモヤモヤの状態のままになってしまうことがありましたが、こういったテクスチャーの再読み込みまでの時間が短縮されているみたいです。

CDN になったのに読み込まれないところが多い…と感じていた方は、ぜひこのバージョンを試してみてください^^


ちなみに、凝った造りの町並みや、商品の箱が山のようにあるような場所では、もともとテクスチャーやメッシュが多すぎてそのデータの読み込みに時間がかかってしまい、結果、表示が遅くなっていることがあります。

そういったところは、CDN や HTTP パイプラインでも改善は難しいですので、省テクスチャー/省メッシュというのは今後も重要です。
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2014年11月9日日曜日

次のバージョンの Firestorm について

公式ビュアーに様々な新機能が搭載されて、今まで以上に快適な環境になっていますので、次のバージョンの Firestorm にも期待が集まっているところだとは思いますが…、

次のバージョンではそれらの新機能などが含まれないことが、Firestorm の公式サイトで発表されました。


Be careful what you wish for << Firestorm Viewer - The Phoenix Firestorm Project Inc.

含まれない機能は、下記の通りです。
※含まれない機能として「CDN」と書かれていますが、Firestorm でも CDN からのデータの受け取りは出来ているようですので、実際は「HTTP パイプライン」のことみたいです。

Firestorm にリンデンの公式ビュアーのコードを取り込むのは、Firestorm 独自の機能との調整などもありますので、すぐには出来ません。
安定性や、リンデンコードを取り込むことによる新しいバグが無い状態を確保するため、次のバージョンではこれらの機能の導入を見送ったみたいです。

もちろん、これらの機能を取り込むための作業は行っていくそうですので、次のバージョンに含まれなくても悲観することはないそうです。

Firestorm の方も書かれていますが、もし上の機能を使ってみたい方は、Firestorm でそれらがサポートされるまでは、リンデンの公式ビュアーを使われることをお勧めします。
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2014年11月2日日曜日

Macでの日本語入力の不具合を修正したプロジェクトビュアーが公開されました

Mac での日本語入力の不具合を修正した、プロジェクトビュアー「Project Snowstorm Viewer」が公開されました。


Linden Lab Official:Alternate Viewers - Second Life Wiki


以前紹介しましたテスト版ビュアーは、Snowstorm ビュアーに採用される前のテスト段階のバージョンのビュアーです。

Mac 版ビュアーの日本語入力改善にご協力お願いします

今回のプロジェクトビュアーが公開されたことで、公式版としてリリースされるまでの、

テスト版ビュアー>プロジェクトビュアー(Snowstrom ビュアー)>リリース候補版(Release Candidate)>公式版

という流れの二段回目に到達出来ました。

プロジェクトビュアーはベータ版以前のものですので、使用に関しては自己責任となるものですが、今回のプロジェクトビュアーは日本語入力を含む不具合の修正を目的としたビュアーですので、全く新しい技術を導入したビュアーよりは安定性は確保されていると思います。

また、テスト版ビュアー以降の公式ビュアーに採用された、

  • Mac での option(alt) キー+マウスの左クリックでのカメラの回転の不具合の修正
  • HTTP パイプライン

といったものも、今回のプロジェクトビュアーには含まれています。

最新のビュアーに日本語入力の不具合の修正が行われた状態ですので、これまでテスト版のビュアーを使われていた方は、今回のプロジェクトビュアーに移行されることをお勧めします^^
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2014年10月30日木曜日

【修正】CDN 配信/HTTP パイプラインの技術を導入、メッシュ/テクスチャーの読み込みが改善されました

10 月 29 日、CDN を使用したメッシュとテクスチャーの配信が、セカンドライフの全ての場所で開始されました。


セカンドライフで進行中のプロジェクト最新情報
10 月 30 日には、HTTP パイプラインの技術を導入した公式ビュアー、バージョン 3.7.19 (295700) が公開されました。


Downloads | Second Life

HTTP パイプラインでアセットの取得時間を短縮
これにより、今までよりも快適にテクスチャーやメッシュのデータの読み込みが出来るようになりました。


CDN からの配信は、全てのビュアーで利用することが出来ます。
公式ビュアーはもちろん、サードパーティー製のビュアーでも利用可能なようです。

また、公式ビュアー 3.7.19 (295700) でも、Mac 版での日本語入力の不具合はまだ改善していません。
以前ご紹介したテスト版ビュアーは、HTTP パイプラインの機能は入っていませんが、CDN 配信には対応していますので、Mac ユーザーの方は引き続きこちらを使用されることをお勧めします。

Mac 版ビュアーの日本語入力改善にご協力お願いします


CDN からの配信になって、ネットワーク的に近いところからメッシュやテクスチャーのデータを受け取るようになりますので、これまでよりも早く表示が出来るようになりますが、SIM へ移動して一瞬で表示されるようになるわけではありません。

セカンドライフのテクスチャーなどのデータも、Web ブラウザなどで画像をダウンロードして表示するのと同じように、ダウンロードの時間が掛かります。

  • テクスチャーやメッシュのデータが大きい場合
  • テクスチャーやメッシュの画像が多い場合

には、やっぱり読み込み完了までの時間がそれなりに掛かってしまいます。

街中のショップのように、周りにテクスチャーが大量にあるところだと、その傾向は顕著です。

読み込みの速度が速くなっても、その部分の負荷が大きいと、効果は薄れてしまいます。

そのため、軽い SIM を作るためにこれまでも行われています、

  • テクスチャーの数を減らす
  • テクスチャーのサイズは出来るだけ小さくする
  • まとめられるテクスチャーは一つにまとめる
  • メッシュのデータ量を減らす

といった手法は、今後も大事です。

ただそれをしっかり行っていけば、今まで以上に快適な SIM 造りが出来るようになります^^


CDN 配信の利点は、SIM の負荷の軽減もあります。
SIM はテクスチャーなどの配信を行う必要がなくなりますので、その分の負荷が軽減されます。


見たいものがなかなか読み込まれなくて見れない…というのが、これまでのセカンドライフではかなり大きなストレスになる部分だった思いますが、ようやくそこに根本的な部分で改善が行われました。

あとは、クリエーターの方のテクニックで、より快適に楽しめる素敵な作品を見せて欲しいですね^^


※最初に公開した際は、“サードパーティー製ビュアーでは CDN 配信には対応していない”という内容で記載していましたが、実際の通信内容を確認してみましたところ、サードパーティー製ビュアーでも CDN 配信を利用していましたので、内容を修正しました。(2014 年 10 月 31日 修正)
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2014年10月21日火曜日

HTTP パイプラインでアセットの取得時間を短縮

先日ご紹介したセカンドライフで進行中のプロジェクトの中では、HTTP Pipelining Viewer がまだ公開されていませんでしたので、その内容を具体的にご紹介出来ませんでしたが、

セカンドライフで進行中のプロジェクト最新情報

先日、ようやく 、HTTP Pipelining Viewer がリリース候補版(Release Candidate)として公開されましたので、ご紹介します^^


HTTP Pipelining Viewer は、現在

Second Life HTTP Viewer version 3.7.18.295372

として、下記のページにて公開されています。

Linden Lab Official:Alternate Viewers - Second Life Wiki

リリース候補版(Release Candidate)ですので、公式版とほぼ同等の安定性があります。

ビュアーの見た目は、公式版と一切変わりません。
違いがあるのは、内部的なテクスチャーなどのアセットの取得の仕組みの部分です。


これまでのビュアーは、テクスチャーなどのアセットを、一つの接続毎に一つずつ順番に取得していました。


アセットの取得が快適に行われている場合はこれでも問題ないのですが、ネットワークの状況などによって一つ一つのやり取りに遅延が発生すると、やり取り全体もどんどん遅くなっていきます。


これを改善するために導入される技術が、HTTP パイプラインです。

HTTPパイプライン

HTTP パイプラインでは、ビュアー側からは一つの接続毎に複数の要求を出すことが出来るようになります。
またサーバー側も、アセットを一度にまとめて返すことが出来るようになります。


応答をまとめて行うようになりますので、従来のものに比べてやり取りの時間を短くすることが出来るようになります。


βグリッドの CDN のテスト環境にて実際の速度を計測した結果は、下記の通りです。

TextureTest CDN(CDN 配信の SIM)

■Second Life Viewer version 3.7.18.295539(公式最新版)

1 回目:1 分 43 秒
2 回目:1 分 38 秒
3 回目:1 分 33 秒

■Second Life HTTP Viewer version 3.7.18.295372

1 回目:2 分 3 秒
2 回目:1 分 24 秒
3 回目:1 分 32 秒

TextureTest SLS(従来の配信の SIM)

■Second Life Viewer version 3.7.18.295539(公式最新版)

1 回目:2 分 44 秒
2 回目:2 分 47 秒
3 回目:2 分 51 秒

■Second Life HTTP Viewer version 3.7.18.295372

1 回目:1 分 28 秒
2 回目:1 分 32 秒
3 回目:1 分 40 秒

従来のサーバー(SIM)では、HTTP Pipelining Viewer は従来のビュアーに比べて 1 分ほど早く読み込みが完了しています。

従来のサーバー(SIM)で CDN 並に早くなっているのと、CDN のサーバーでは HTTP Pipelining Viewer の効果がほとんど出ていないところが不思議なのですが…、

この時間には、

  • ログイン時間
  • 受け取ったアセットのディスクへの読み書き時間
  • 画面への表示時間

も含まれていますので(計測はログインボタンを押した時点から開始しています)、もしかしたら私の環境では、この辺が上限の値なのかもしれません。

また、CDN のサーバーはまだ導入段階で最適化が行われていないかもしれませんので、その辺の影響もあるかもしれません。

この辺は、実際に導入される段階で、もう一度確認してみたいですね。


それにしても、従来のサーバー(SIM)でも大きな効果が出るというところは、予想外でびっくりしてしまいました。

テクスチャーを一気に取得しますので、現状のままだと SIM の負荷が短時間に上昇してしまう可能性もありますが、CDN になればその心配もなくなりますので、

CDN + HTTP Pipelining Viewer

のセットで導入を行って欲しいですね。


ちなみに HTTP Pipelining Viewer では、持ち物の取得も HTTP パイプラインの技術を使って高速化されています。

Second Life Viewer version 3.7.18.295539(公式最新版)

7 分 2 秒

Second Life HTTP Viewer version 3.7.18.295372

1 分 13 秒

ベータグリッドで 17051 個のアイテムがある状態で、これだけの劇的な改善が見られました。

表示だけでなく、着替えや物づくりなど、様々なところで HTTP パイプラインの恩恵を受けそうです。

日本のようにネットワーク的に遠いところほど恩恵を受ける技術だそうですので、一日も早く導入して欲しいですね^^

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2014年10月4日土曜日

セカンドライフで進行中のプロジェクト最新情報

通称“SL2”と呼ばれている、リンデンラボで開発中の“新しいプラットフォーム”の話もありますが、

セカンドライフもまだまだ改良していますよ!

という話が、公式ブログで紹介されています。

An Update on Several Improvements to Second Life

デフォルトのグラフィック設定の改善


現在のビュアーは、対応する GPU のリストがあらかじめ用意されていて、それに合わせてデフォルトのグラフィック設定が行なわれるようになっています。

このリストに含まれている GPU であれば、初回起動時から、リンデンラボが想定したその GPU に最適な設定でセカンドライフを楽しむことが出来ます。
グラフィックの設定に詳しくない人でも、そのままの状態で楽しむことが出来るのが特徴です。


しかし、リストに含まれていない GPU の場合は、どんな設定をすればよいか分かりませんので、デフォルトの設定は最低の「低」状態になります。

性能の低いパソコンで動かした場合はこれでも問題ないのですが、同様のことは、新しいパソコンに搭載された新しい GPU の場合にも発生してしまいます。

せっかく最新のパソコンを買ったのに、きれいに見えない!

というのは、これが原因です。

その場合、
  • GPU のリストが更新されるのを待つ(対応時期は未定)
  • グラフィックの設定を自分で調整する(初心者には難しい)
のいずれかが必要になります。


この問題を解決するために、ビュアーを立ち上げた際にそのパソコンの GPU の性能を自動的に計測して、その内容に基づいて設定を行う方式への変更が、現在行われています。

それが、Project Benchmark Viewer です。


Project Benchmark Viewer は、Alternate Viewers のページからダウンロード出来ます。

Second Life Project Benchmark Channel

Project Benchmark Viewer は、まだベータ版以前の段階のものです。
大きな不具合が残っている可能性もありますので、使用される場合は自己責任になります。


Project Benchmark Viewer を起動すると、パソコンの GPU の性能に応じた設定が自動的に行われます。

Project Benchmark Viewer はメニューバーが水色です

公式ビュアー 3.7.16.294015 で設定された内容

Project Benchmark Viewer 3.7.17.294710 で設定された内容

このように、Project Benchmark Viewer では GPU リスト無しでこれまでと同様の設定が自動的に可能になっていますので、新しい GPU のパソコンなどを買った時でも、すぐに最適な状態でセカンドライフが楽しめるようになるはずです^^

ログイン画面の改善


新しくセカンドライフを始めるユーザー向けに、いろんな情報が並べてある現在のログイン画面ではなく、より分かりやすくシンプルにしたものが準備されています。

セカンドライフを新規インストールした状態のログイン画面

既存ユーザー向けのログイン画面

初心者にいきなりいろんな情報を見せても混乱するだけですので、こういった形で必要な情報のみ表示されるようになるというのは、良い流れだと思います。

新しいバージョンのビュアーがある際の手順の説明も、ログイン画面に表示されるようになるそうです。

ログイン画面を改善したバージョンのビュアー「Second Life Login Viewer」は、Alternate Viewers のページからダウンロード出来ます。

Second Life Project Benchmark Channel

Second Life Login Viewer はリリース候補版(Release Candidate)ですので、公式版とほぼ同等の安定性があります。
ただ、ログイン画面以外は公式版と同様ですので、公式版に導入されるまで待っても、そんなに違わない部分だと思います。

パフォーマンスの改善


CDN


現在、テクスチャーやメッシュのデータは、SIM にオブジェクトを配置(Rez)した際にアセットサーバーから SIM にデータがコピー&キャッシュされて、その SIM を見ているビュアーに配信されます。


ユーザーから見ると、テクスチャーやメッシュのデータは SIM から受け取っていることになります。


SIM は、アバターなどの動きの物理計算だけでなく、テクスチャーなどのデータをビュアーに送る仕事もしています。

一度にビュアーに送れるデータの数には制限がありますので、転送に時間がかかる大きなテクスチャーがある場合は、SIM の窓口が混雑してしまって、たくさんの人に一度に配信することが難しいこともあります。

大きなテクスチャーを使用すると SIM に負荷がかかる…と言われているのは、この辺に原因があると思われます。

このため、メッシュやテクスチャーなどを多用して凝った SIM を作ろうとすると、それだけで SIM に負担が掛かってしまう可能性があります。


また、セカンドライフのサーバーはアメリカにあります。
SIM が動いているサーバーも同様です。

インターネットの世界も、物理的な距離によって到達時間が変わります。

日本とアメリカの場合は、太平洋に敷設された海底ケーブルを介して通信が行われますので、日本国内のサーバーにアクセスするよりも、ずっと時間が掛かります。

セカンドライフの SIM の場合、私の環境では通常 150 〜 200ms 程度、到達時間が掛かっています。

この時間がテクスチャーなどのデータのやり取りの際にも毎回加算されていきますので、読み込みがさらに時間がかかってしまうようになります。

また、チャットやアバターの移動などのキー操作に対しての反応も、この時間分遅れていきます。
そのため、ラグが発生しやすい原因にもなっています。

日本からセカンドライフをプレイする場合は、この辺が常に大きなネックとなっていました。


そこで、この状況を根本的に変えるために導入されるのが、「CDN」です。

CDN は「コンテンツデリバリーネットワーク」の略で、ネットワーク的に近いサーバーからデータをダウンロード出来るようにして、ダウンロード時間を短くしようという仕組みのことです。

コンテンツデリバリネットワーク - Wikipedia

CDN は、オンラインゲームや動画のストリーミング配信などに使われている技術です。

特に、オンラインゲームのようにレスポンスが命のようなものの場合は、サーバーが近いところにあればあるほど有利になりますので、CDN に対応しているかどうかは非常に重要です。


セカンドライフでは、これまで SIM からビュアーに対して配信を行っていたアセットのうち、
  • テクスチャー
  • メッシュ
のデータの配信を、CDN からの配信に切り換える準備を現在行っています。

CDN は、ユーザーの環境に近いところが自動的に選択される形になっていますので、日本の場合は下記図のような形になるはずです。



セカンドライフでは、Steam などのネットワークゲームの配信でも利用されている CDN サービス「Highwinds」を利用するようです。


Highwinds

Highwinds の CDN のサーバーは、東京にもあります。


Rolling Thunder | Content Delivery Network | CDN | Highwinds

Oz Linden さんはオフィスアワーで、

「日本のように SIM からネットワーク的に遠いところのユーザーが…」

とわざわざ“日本”を挙げて CDN の紹介をされていましたので、特に日本を意識した改善なのかもしれません。

ちなみに、セカンドライフの CDN 用のサーバー(asset-cdn.agni.lindenlab.com)へは、私の環境からは 20〜30ms くらいで通信が出来ています。

またネットワークの経路を実際に調査してみたところ、日本からセカンドライフの CDN への通信は Highwinds の東京の拠点を介して行われていましたので、東京の CDN が活用されている可能性が高そうです。

もしそうであれば、テクスチャーとメッシュの配信に関しては、5 倍〜 10 倍くらいの速度の改善が見込まれそうな雰囲気です。
日本のユーザーにとっては、劇的な改善になるかもしれません^^


ビュアー側は、現在リリースしている公式ビュアーではすでに CDN 配信に対応していますので、特別なビュアーは必要ありません。
サーバー側の準備が出来れば、全てのユーザーが恩恵を受けることが出来るようになります。


現在、メイングリッド で CDN のテストが行われているのは、下記の SIM です。
  • Denby
  • Hippo Hollow
  • Hippotropolis
  • Testylvania Sandbox

その他にも、いくつかのプライベート SIM にて、CDN 配信のテストが行われているそうです。
  • Brasil Rio
  • Brocade
  • Fluffy
  • Freedom City
  • Rocket City
  • Whippersnapper

本当に早くなっているかどうかを細かく確認したい人向けの環境は、ベータグリッドに用意されています。

Server Beta User Group

こちらのページの「Texture And Mesh Fetch Testing」の手順に沿ってテストを行うことで、体感することが出来ます。

時間は、携帯電話などのストップウォッチで計測すると分かりやすいです。

ちなみに、わたしの環境でテストした結果は、下記の通りでした。

CDN のサーバーへの ping:20〜30ms
SIM への ping:いずれも 200ms くらい

■TextureTest CDN

1回目:4 分 7 秒
2回目:1 分 37 秒
3回目:1 分 38 秒

■TextureTest SLS

1回目:2 分 36 秒
2回目:2 分 38 秒

CDN のサーバーで 1 回目の計測が遅いのは、アセットサーバーから CDN へのデータの転送時間が掛かっているからだと思われます。

本番の環境に導入された場合はその時間は無いはずですので、2回目以降の時間が CDN での実際の時間だと思います。
そうだとすると、これまでよりも 1 分も早く読み込みが完了しますので、かなりの改善が期待出来そうです。

CDN からの配信が行われるのは、最初はテクスチャーとメッシュのみですが、サウンドやアニメーションなどの他のアセットも、順次 CDN からの配信に切り換えていくそうです。

HTTP Project - Pipelining


「HTTP パイプライン」という通信の際のパフォーマンスを向上させる技術をビュアーに導入することで、テクスチャーやメッシュなどのアセットの取得をより早く行おうとする作業が行われています。
また、CDN に対応した調整も行われています。

HTTPパイプライン

CDN と組み合わせることで、たくさんのテクスチャーを一気に読み込むことが出来るようになるため、今まで以上に早く表示が出来るようになる…はずです。

はず…と書いたのは、現在 HTTP Pipelining Viewer として公開されているものはまだ無いため、実際に試してみることが出来ないからです><

HTTP パイプライン対応のビュアーはまもなく公開されるようですので、そちらが出たらぜひ試してみようと思います^^

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