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2020年5月から、セカンドライフの情報は仮想生活ガイドというサイトにまとめていくように変更しました。
天使になりたくてのこれまでの情報は今後も過去ログとして残しておきますけれど、新しい情報は仮想生活ガイドをご覧ください^^

2015年5月5日火曜日

「HTTP インベントリ(持ち物)」が必須になります

セカンドライフでは、通信周りのデータの安定性のため、高速なやり取りが出来るかわりに信頼性の低い UDP での通信を、信頼性の高い HTTP に置き換えていく、「HTTP Project」が何年にもわたって行われてきました。

このプロジェクトのおかげで、通信に関連した様々な不具合が改善したり、HTTP パイプラインでテクスチャーやインベントリのデータのやり取りが劇的に改善したりしました。

そして次の段階として、インベントリ(持ち物)の通信で使用されていた UDP を、サーバー側で終了することになりました。


UDP での通信機能自体がサーバー側で削除されますので、「HTTP インベントリ」をサポートしていないビュアーでは、サーバーから持ち物を全く受け取れなくなります。

この状態になると、ビュアー側では次の現象が発生します。
  • 持ち物が全く読み込まれなくなる
  • アバターも表示されなくなってしまう(ずっと煙のまま)


最新のビュアーでは「HTTP インベントリ」はデフォルトで有効になっていますので、特に何もする必要はありません。

しかし、「HTTP インベントリ」に対応していない古いビュアーを使用していたり、何らかの理由で自分で「HTTP インベントリ」の設定をオフにしていた方は、「HTTP インベントリ」を有効にしたビュアーを使用する必要があります。


「HTTP インベントリ」の設定の状態は、開発メニューで確認することが出来ます。

最新では無いちょっと前のビュアーでは、開発メニューに「HTTP インベントリ」の項目がある場合があります。
この場合は、「HTTP インベントリ」の項目にチェックマークがついているかどうかを確認してください。

公式ビュアー 3.7.26 (299635) 

 
Firestorm 4.6.9

チェックマークがついていない場合は、UDP で通信が行われていますので、そのままでは今後は利用出来なくなります。
「HTTP インベントリ」の項目を選択して、チェックマークを付けて、「HTTP インベントリ」が有効の状態に変更してください。

ただし、古いビュアーでは「HTTP インベントリ」に関連した機能に、不具合がある場合がある可能性もあります。
その場合は、最新のビュアーを試してみてください。
特に Firestorm ユーザの方は、インベントリでの HTTP パイプラインの機能の有無は非常に大きいですので、最新の Firestorm 4.7.1 Beta を試してみられることをお勧めします。


公式ビュアーや Firestorm などの最新のビュアーでは、開発メニューに「HTTP インベントリ」の項目はなくなっています。


公式ビュアー 3.7.28 (300918) 

Firestorm 4.7.1 Beta

これは、「HTTP インベントリ」の設定はデフォルトで有効になっていて、変更は出来ないようになっているためです。


今回は、サーバー側でインベントリ用の UDP の通信手段が削除されてしまいますので、この方法以外では解決する方法はありません。
「HTTP インベントリ」に対応していない古いビュアーを使い続ける…ということはできないことになりますので、その辺注意が必要です。


インベントリ用の UDP の通信が削除される日程はまだ発表されていませんが、
  • 最新の公式ビュアーやサードパーティービュアーでは、「HTTP インベントリ」がデフォルトで有効になっている
  • HTTP パイプラインなどの対応が一番遅れていた Firestorm も、ようやく Firestorm 4.7.1 Beta で対応出来た
  • サーバー側では 4月 8 日に、このための仕組みが導入済み
Release Notes/Second Life Server/15 - Second Life Wiki

という状況ですので、まもなく施行される可能性が高いようです。

機能が削除されてから慌てないためにも、今のうちに設定の確認をしておいた方がいいと思います^^
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