お知らせ

2020年5月から、セカンドライフの情報は仮想生活ガイドというサイトにまとめていくように変更しました。
天使になりたくてのこれまでの情報は今後も過去ログとして残しておきますけれど、新しい情報は仮想生活ガイドをご覧ください^^

2015年4月25日土曜日

セカンドライフ公式ビュアーの最新版、バージョン 3.7.28 が公開されました

セカンドライフ公式ビュアーの最新版、バージョン 3.7.28 (300918) が公開されました。

セカンドライフ公式サイトのダウンロードページからダウンロード出来ます。

Downloads | Second Life

今回のバージョンでは、ビュアーの開発環境を最新のものに変更する、「ToolUpdate」と呼ばれていたプロジェクトの結果が反映されています。

Tools Update Viewer Released - Second Life

これまでのセカンドライフビュアーでは、10 年くらい前の開発環境が必要でした。

開発環境を変えるということは、プログラムの全ての部分に影響してしまいますので、特にセカンドライフビュアーのように長い間開発されていて、複雑な仕組みで、かつ使用している人も多いものでは、それを根本から変更するというのはなかなか出来ません。

ただ、あまりにも古すぎる開発環境が要求されてしまうと、ビュアーの開発に参加したいという新しい人が出てきても、そういう環境が用意出来なくて参加することが出来なくなってしまいます。

また、最新の OS に搭載されている機能を利用したいと思っても、開発環境が古すぎると、そもそもそれらの新機能をサポートしていなかったりしていました。

でも開発環境を変更するのは時間も掛かりますし、その分のコストをかけてもすぐには結果が出ないものですので、なかなか難しい作業です。

そういうジレンマが長い間続いていたのですが、この度ようやく解消されました。

これにより、Windows 8.1 や OS X Yosemite などの最新の環境で、ビュアーの開発が出来るようになりました。


最新の環境での具体的な開発方法は、Second Life Wiki の Open Source Portal のページにまとめられています。

Open Source Portal - Second Life Wiki

わたしは、プロジェクトビュアーだった頃の「ToolUpdate」ビュアーから OS X Mavericks と Yosemite でビュアーのビルドをしていますが、特に問題はありません^^

開発環境の問題でビュアーの開発に参加出来なかった方は、ぜひこれを機会に参加してみてください。


なおこの変更に伴い、ビュアーを利用する方の必須動作環境も変更になりました。

WindowsWindows Vista 以降
MacMac OS X 10.7 以降

Windows XP と Mac OSX 10.5 & 10.6 は、セカンドライフビュアー 3.7.28 以降はサポートされなくなりますので、それらの環境をまだ使われている方は、OS のアップグレードなどの新しい環境の導入を検討された方がいいと思います。

ちなみにこの変更のお知らせは、1 年前に行われています。

Updates to the Second Life System Requirements - Second Life

セカンドライフビュアー 3.7.28 で、それが実際のビュアーにも反映されました。


あと細かい点ですが、ログイン画面が、以前のようなログインボタンが一つのシンプルな画面に戻されました。


3.7.17 で変更されたログイン画面ですが、ログインボタンが複数あって分かりにくいという話が出ていましたので、その声を反映して元に戻されたようです。
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2015年4月16日木曜日

セカンドライフ公式ビュアーの最新版、バージョン 3.7.27 が公開されました

セカンドライフ公式ビュアーの最新版、バージョン 3.7.27 (300636)  が公開されました。

セカンドライフ公式サイトのダウンロードページからダウンロード出来ます。


Downloads | Second Life

今回のバージョンでは、39 個の細かい改良や不具合修正が行われています。

一番目立つのは、ログインの通知などで出ていた「nolink>」の表示がなくなったことです。

これは内部的な表示が表に出てきてしまっていたものだそうで、リンデンさんも早く直したいと思ってすぐに対応されていらっしゃったんですけれど、他の修正などとのかねあいで、リリースされるまでに思ったよりも時間がかかってしまいました。

でも、ほんと気になってしまうところでしたので、治ってよかったです^^

他にも様々な改良や不具合修正が行われているそうですので、バージョン 3.7.27 以前のビュアーで困ってることがある方は、ぜひアップデートしてみてください。

追記(2015/4/25):掲載時、ビュアーのバージョンを間違っていました。3.7.20 ではなくて、3.7.27 が正しいバージョンです><
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2015年4月15日水曜日

一般に“SL2”と呼ばれている「次世代プラットフォーム」について

リンデンラボ CEO の Ebbe Altberg(Ebbe Linden)さんは、昨年 6 月に開催されたサードパーティービュアーの開発者ミーティングで、「次世代プラットフォーム」の計画を発表しました。

次世代プラットフォームというのは、リンデンラボが現在開発中の新しい仮想空間のことです。

New World Notes: BREAKING: Linden Lab Confirms It's Building New Virtual World "Far Beyond What is Possible with Second Life" (Updated with Official Statement)

SL2 Ebbe Altberg Update | Nalates' Things & Stuff

そして、先月開催されたバーチャルワールドでの教育についてのカンファレンス VWBPE 2015 の基調講演で、その「次世代プラットフォーム」の追加の情報を発表しました。

VWBPE 2015: Ebbe Altberg - LL's Next Generation platform | Living in the Modem World

現在のセカンドライフと次世代プラットフォームの違いは、下記の通りです。

セカンドライフ次世代プラットフォーム
サポートされる環境パソコン(Windows、Mac、Linux)パソコン(Windows、Mac、Linux)およびモバイル
バーチャルリアリティーへの対応Oculus Rift 対応中初期段階から Oculus Rift などに対応
アカウント1 アカウントで 1 キャラクター1 アカウントで複数キャラクター
SIMの広さ256mx256m数千メートルx数千メートル
SIMのデータ決まったサーバーに固定 。

SIM代=サーバー代 。

SIM代を払えないとSIMのデータは消えてしまう。
使われていないSIMは自動的にディスクに退避される。(サーバーのメモリ上からは消える)

SIMのデータとサーバーは固定では無いみたい。

SIMのデータは永久に保存。お金を払えば前の状態を回復出来る。
土地の値段高価低価格で提供(かわりに売上税を増税)
売上税マーケットプレイスの売上から徴収増税予定。詳細は未定。インワールドでも徴収?
スクリプトエンジンMonoMono
スクリプト言語LSLC#(LSLはサポートされないようです)
アバター変更の可能性あり
スキン変更の可能性あり
シェイプ変更の可能性あり
プリム不明(初期段階ではサポートされないようです)
メッシュ
ボクセル(中身の概念がある物体)×
テクスチャー
アニメーションBVH変更の可能性あり
スカルプテッドプリムサポートされない予定
サポートされる3DソフトBlender など初期段階では Maya のみ。Blender などは将来対応予定
年齢制限General:16歳以上
Mature :18歳以上
Adult:18歳以上
13歳以上
Mature コンテンツ不明(年齢制限の影響を受ける可能性あり)
Adult コンテンツ不明(年齢制限の影響を受ける可能性あり)
インターネットとの繋がりSLURL変更の可能性あり
リリース時期公開中2015年夏にアルファ版公開予定
(ただし初期段階では招待制。Maya のユーザー限定)
正式リリースの時期は未定。
セカンドライフのアバターとの関連自分のセカンドライフのアカウント名は優先的に使用可能
セカンドライフからの持ち物の移動×
セカンドライフからの L$ の移動不明

こうしてみると、セカンドライフの“次のバージョン”のように見えます。
なので、一般的には“SL2”と呼ばれています。

でもこの呼び方は、リンデンラボでの公式の呼び方ではありません。
公式の呼び方は、今のところは「次世代プラットフォーム(Next Generation platform)」です。


次世代プラットフォームが出てきたら、セカンドライフはなくなるの?

そういう疑問を持たれている方は少なくないと思います。

この点に関しては、リンデンラボ CEO の Ebbe Altberg(Ebbe Linden)さんは、明確に否定されています。

  • 次世代プラットフォームは、セカンドライフ 2.0 のような“セカンドライフの次のバージョン”ではありません
  • 次世代プラットフォームのサービスが始まっても、セカンドライフのサービスは継続されます

リンデンラボでは、セカンドライフと次世代プラットフォームは別のサービスで、それぞれがお互いの持っている特徴を生かしながら、共存しつつ発展していくことを想定しているそうです。

今のセカンドライフを置き換えるようなものではありませんので、セカンドライフのサービスが終わる予定はありません。

セカンドライフの開発は、現在も平行して活発に行われています。
今年も、たくさんの新機能が予定されています。


次世代プラットフォームが出てきたら、みんなそっちに行ってしまうんじゃないの?

そういう不安はもちろんあると思います。

ただ、次世代プラットフォームは上の表の内容のように“今風の仮想空間”を作ることを目指しています。

“今風”ということは、そこで要求されるパソコンなどのスペックは、結構高いものが求められると思います。
ファイナルファンタジーWorld of Warcraft などの 3D の MMORPG を快適に遊べるような環境でないと、次世代プラットフォームを楽しむのは難しいかもしれません。
そうなると、今セカンドライフを楽しんでいる人でも、次世代プラットフォームは遊べないかもしれません。

そうなった場合の受け皿は、セカンドライフにあります。
セカンドライフは、古い環境も出来るだけサポートするという方針ですので。


また、物づくりの面でも、次世代プラットフォームのオブジェクトはメッシュのみで、スクリプトは C# ですので、今まで気軽にセカンドライフで物づくりしていた感覚では出来なくなります。
次世代プラットフォームの物づくりのための環境は、プロフェッショナルのような人たち向けになるそうです。

その辺も、気軽に楽しみたい場合は、今まで通りセカンドライフがその場所になります。


あと、次世代プラットフォームのサービスが始まった当初は、今のセカンドライフのような物もお店もまったくありません。
洋服も、家も、身の回りのものも、何も無い状態です。
ある程度はリンデン側でデフォルトのものが用意されるかもしれませんけれど、自分で物づくり出来ない方は“OpenSIM で無人島生活”のような悲しい状態がしばらく続いてしまうと思います。

たとえ今風のきれいなグラフィックになったとしても、今のセカンドライフのような生活はすぐには手に入らない世界ですので、そういう部分でもセカンドライフの方がまだまだ当面は楽しい生活がおくれると思います。

今のセカンドライフのような生活がおくれるようになるのは、お店などが充実してからになると思いますので、次世代プラットフォームが正式サービスになってから数年先では無いでしょうか。


そういった点を考慮すると、セカンドライフと次世代プラットフォームが共存していくというのは、正しい形だと思います。
それぞれ、目的も、出来ることも、違っていますから。


現時点では、次世代プラットフォームがどうなるかの詳細は、まだ分かりません。

セカンドライフみたいに、みんなから使われるサービスになるのかどうかも分かりません。

もしかしたら、素晴らしい未来なのかもしれないですけれど、その環境が整うのは、まだまだ先の話です。
物づくりなどをしない一般の人が楽しめるようになるのは、3年から5年くらい先だと思います。

今、仮想世界を楽しみたいと考えているのであれば、セカンドライフがその場所だと思います。

“次世代プラットフォーム”(SL2)は、まだまだ夢の世界ですので^^
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2015年4月3日金曜日

アカウントがハッキングされてしまった場合の報告方法

“アカウントのハッキング”というのは、セカンドライフのアカウントに第三者が不正アクセスをして、第三者が利用可能な状況になってしまうことです。

アカウントのハッキングは、下記のケースで発生してしまうことがあります。
  • インワールドなどでパスワードを聞かれて答えてしまう
  • チャットなどで偽のセカンドライフのサイトへ誘導され、そこに入力したアカウントの情報を利用されてしまう
  • 簡単なパスワードで簡単に破られてしまった(最近、Twitter  などでも頻発している事例です)
セカンドライフのアカウントがハッキングされてしまった場合は、下記の危険性があります。
  • パスワードを変更されて、ログイン出来なくなってしまう
  • インワールドでの迷惑行為に利用されてしまう
  • 登録しているクレジットカード情報を悪用されて、L$ など購入をされてしまう
迷惑行為に利用された場合は、アカウント停止になってしまうことがあります。
また、クレジットカードの情報を登録している場合は、それが勝手に使われてしまうことになりますので、致命的です。

アカウントのハッキングが分かった場合は、速やかにリンデンに報告を行う必要があります。

リンデンへの報告は、サポートのチケットから行うことが出来ます。

アカウントがハッキングされた場合のチケットは、セカンドライフのサイトにログイン出来ない状態(第三者にパスワードが変更されてしまった状態)でも、提出することが出来ます。


  1. サポートページ(https://support.secondlife.com/)を Web ブラウザで開く
  2. 「Contact Support」を選択
  3. 「Submit a Support Case form」を選択
  4. チケット(https://support.secondlife.com/create-case/)に下記の情報を記載
    Guest Emailセカンドライフに登録したメールアドレス
    Please select your issue type 「I believe my account has been compromised」を選択

    (この場合の「 compromised」はハッキングの被害を受けたという意味です)
    Please describe the issue ハッキングされたこと、その状況を記載

    (最低限、「I think my account was hacked.」とだけでも記載すれば、調査はしてもらえると思います)
  5. 「Submit」ボタンを押して提出
この手順で、アカウントがハッキングされてしまった場合のチケットをリンデンへ提出することが出来ます。

あとは、メールでリンデンから連絡が来るのを待つだけです。

リンデンのサポート担当からのメールは英文で届くと思いますので、もし英語が苦手な方は、英語が出来るお友達に相談しながら手続きをしていった方がいいと思います。

メールで連絡が来た際、こういったケースでは本人確認が求められます。
  • セカンドライフに登録した際に設定した「秘密の質問」の答え
  • 住所
  • 氏名
  • 性別
などの情報が必要になると思います。

また場合によっては、パスポートや免許証、保険証などの公的証明書の提出が必要になるかもしれません。
この場合は、別途 FAX やメールに画像を添付といった形での提出が必要になると思います。

これらの手続きが終わって、登録した情報と照らし合わせて本人と確認されれば、ハッキングについての調査が行われて、アカウントの復旧などの対応が行われます。

L$ が盗まれるといった被害があった場合も、この際にリンデン側で対応が行われます。

ただし、クレジットカードが不正に利用されてしまった場合は、リンデン側では対応が出来ませんので、その際は別途、カード会社への連絡も必要です。


アカウントの情報は個人情報になりますので、本人確認等が必要になります。
そのため、お友達などの第三者が報告しても、それでは対応はしてもらえません
必ず、ハッキングされてしまった本人がチケットで報告を行う必要があります。
この辺は、インワールドでの迷惑行為の通報とは違いますので、注意が必要です。
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