An Update on Linux Viewer Development - Second Life
Linux は、ほぼ単一の環境の Windows や Mac とは違って、様々な環境があります。
それら全てで品質を均一に保ちながら開発をして、テストを行い、リリースするのは大変です。
それはコストも掛かります。
また Linux 版ビュアーのユーザー数は、公式ビュアーのユーザー全体では 0.5 % 以下で、サードパーティービュアーを含む全体から見ても数パーセント程度だそうです。
リンデンラボとしては、今はユーザー数が多い方にフォーカスして開発をしていきたいそうで、Windows と Mac に注力することにしたそうです。
つまり、リンデンラボでの Linux 版公式ビュアーの開発は、一旦終了するということになります。
ただリンデンラボとしては、Linux 版のビュアーの配布は今後も可能な限り続けたいそうで、このまま「Linux 版は終了」という形にするのではなくて、その開発などの部分をコミュニティーにお願いしたいという話が、公式ブログで発表されました。
今までも、Linux に限らず全ての環境で、Snowstrom というオープンソースビュアーのプロジェクト経由で、ユーザーから提供されたプログラムのコード(ソース)が公式ビュアーに取り込まれることもありました。
Project Snowstorm - Second Life Wiki
Mac での日本語入力の不具合が治ったのも、この仕組みがあったおかげです。
その部分は今後も変わらないのですが、Linux 版に関してはそれに加えて、
- Linux 版固有の実装の部分の対応
- Linux でのテスト
- Linux 版特有の不具合の修正
というリンデン側で行われていた作業も、コミュニティー側で行って欲しいということだそうです。
リンデン側は、そこで出来た成果物を「Linux 版」としてリリースするという部分のみに役割を変えるというのが、今回発表された内容です。
今までリンデンが行っていた、Windows や Mac で実装された機能を Linux でも動くようにするという部分までコミュニティーがやらないといけないところは、すごく大変かもしれません。
逆に、Linux 独自の改良などが行いやすくなるというメリットはあると思いますので、この取り組みがうまくいけば、今までよりもユーザーに快適な環境になる可能性もあると思います。
そこは、今後は Linux のコミュニティー次第です。
すでに参加表明されていらっしゃるサードパーティービュアーの開発者さんもいらっしゃいますが、
日本に特化した改良も今まで以上に行えるチャンスかもしれませんので、Linux での開発が出来て、協力したい!という方がいらっしゃいましたら、ぜひ参加してみてください。
ただ、提供するコードには品質保証が必要なようですので、実績のあるサードパーティービュアーのプロジェクトに参加して、そちら経由でコードを提供する方が採用されやすいかもしれません。
詳しくは、Oz Linden さんのオフィスアワーやサードパーティービュアーのミーティングに参加されることをお勧めします。
リンデンラボのオープンソースプロジェクトのミーティングは、担当の Oz Linden さんのオフィスアワーで行われています。
Linden Lab Official:User Groups - Second Life Wiki
月曜日の 23 時(日本時間)からですので、日本からは参加しやすいと思います。
こちらは、主に Snowstorm ビュアーの開発に関してのミーティングが行われています。
サードパーティービュアーのミーティングは、土曜日の朝 4 時から行われています。
TPVD/Developers Group Agenda - Second Life Wiki
こちらは、リンデンさんとサードパーティービュアーの開発者のミーティングが行われています。
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