リンデンラボは、2019 年 8 月 1 日よりリンデンラボの子会社「Tilia」で米ドル残高を取り扱うことを発表しました。
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“米ドル残高(US dollar balance)”は、セカンドライフでリンデンドルをドルに換金したものです。
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マイアカウントに表示されている米ドル残高 |
アカウントの残高 - 日本語 - Second Life Community
米ドル残高は、下記の用途に使用することが出来ます。
- プレミアムアカウントの料金
- メインランドの土地の維持費
- プライベート SIM の購入費/維持費
- リンデンドルの購入
- PayPal や Skrill アカウントへの送金
米ドル残高がある場合は、登録済みの支払い方法(クレジットカード/PayPalなど)からの引き落としの前に、これらの支払いに米ドル残高が使用されます。
米ドル残高が無い場合は、登録済みの支払い方法から支払いが行われます。
米ドル残高は、登録済みの支払い方法から直接入金することは出来ません。
リンデンドルを売却した場合のみ、その額に応じたドルを加算することが出来ます。
米ドル残高は、リンデンドルと違ってリアルマネー(現金)ですので、リンデンラボには厳しく資金の管理を行うことがアメリカ政府から課せられています。
今回の施策はその流れの一環で、リアルマネーの管理を専門に行う会社として、リンデンラボは子会社「Tilia」を作ったそうです。
2019 年 8 月 1 日からは、米ドル残高の管理は Tilia にて行われるようになります。
8 月 1 日以降セカンドライフ公式サイトで米ドル残高を利用するユーザーは、Tilia の利用規約に同意する必要があります。
利用規約に同意しない場合は、米ドル残高を利用することは出来なくなります。
Tilia の利用規約に同意した場合は、Tilia アカウントが自動的に作成され、米ドル残高はそちらで管理されるようになります。
Tilia アカウントは、セカンドライフアカウントと連動します。
セカンドライフアカウントで公式サイトにログインすることで、Tilia アカウントも利用した状態になります。
Tilia アカウントを作成した場合は、下記のものはこれまでと同様に米ドル残高でも利用することが出来ます。
- プレミアムアカウントの料金
- メインランドの土地の維持費
- プライベート SIM の購入費/維持費
- 米ドル残高でのリンデンドルの購入
PayPal や Skrill アカウントへのドルの送金に関しては、Tilia アカウントを作成しただけでは利用出来なくなります。
米ドルの送金を行うためには、Tilia に対して個人情報を提出する必要があります。
下記のいずれかの証明書の提出が必要です。
- パスポート
- 運転免許証
- 米国のユーザーは社会保障番号
- 米国外のユーザーは政府発行の写真付き身分証明書
いずれの証明書も持っていないという場合は、8 月 1 日以降サポートに相談してください…だそうです。
米国外のユーザーは、住所確認のために下記のいずれかの情報の提出も必要です。
- 公共料金の請求書
- 銀行、クレジットカード、または財務諸表
- 携帯電話代
- 賃貸契約またはリース
- 税金フォーム
- 有権者登録
- 保険明細書
いずれも 3 ヶ月以内のもので、住所を含めた文書全体が明確に写っていている必要があります。
米ドルの送金は、8 月 1 日以降 18 歳以上でないと出来なくなります。
過去にリンデンラボに個人情報を提出してたユーザーは、Tilia に対して再度提出しなくてもいい場合もあるそうです。
貯金アカウントへの L$ の送金で個人情報求められた人や、初期の年齢確認で個人情報を提出した方はこれに該当すると思われます。
ただし、Tilia が必要と判断した場合は、それらのユーザーも再度提出を求められることがあるそうです。
個人情報を提出する必要がある場合は、8 月 1 日以降の送金時にその旨表示されるそうですので、そちらの指示に従うようにしてください。
Tilia へ個人情報の提出が必要かどうかは、マイアカウントの「支払情報」で確認することが出来ます。
Voluntary Regulatory Information Submission - Commerce - Second Life Community
支払情報のページの米ドル残高の下に、Tilia への個人情報の提出状況が確認出来る項目が追加されました。
ここでは Tilia アカウントの状態に応じて、下記の二つの状態のいずれかのものが表示されます。
個人情報が提出済みの場合 | ✅ We have all the information we require to process credit from your Tilia account. Thank you! |
個人情報が未提出の場合 | ❌ We may need some additional information in older to process credit from your Tilia account. |
先日この仕組みが導入された段階では全ての人が赤いバツのマーク(❌)だったのですが、現在は全てのユーザーの方に前者の“提出済み”のマーク(✅)の表示が行われています。
これは、
みんなが、すでに 8 月 1 日以降の Tilia 用の個人情報が提出済みの扱いになっている
というわけではなくて、
7 月 31 日までは個人情報の提出は必須ではないということで、仮でこの表示になっているそうです。
本来は、現時点でも Tilia アカウントの状態が正しく表示されるようにすべきだとは思うのですが、今からその辺の変更を行って新たな不具合が出てしまうとさらに混乱してしまいますので、現段階ではその点は修正しないことにしたそうです。
今、緑のチェックマーク(✅)が表示されていてもそれは Tilia アカウントの正しい状況を表しているわけではありませんので、その辺を確認したい方は 8 月 1 日以降に確認するようにしてください。
ただ、当日の移行作業でのトラブルも想定されますので、日本時間 8 月 1 日 16 時にすぐに Tilia が利用可能になるかどうかはまだ分かりません。
8 月 1 日やその近辺で米ドルの出金を行う予定になっている方で、8 月 1 日当日に確認だと困るという方は、今でも事前に個人情報の提出を行うことが出来ます。
その場合は、下記のページで提出を行ってください。
Tilia で個人情報を求められるのは、米ドルを出金する場合のみです。
それ以外で求められることはありません。
個人情報の提出の対象になるのは、
土地のレンタル料やお店の利益をリアルマネーで出金したい
といった人だけです。
リアルマネーでの出金をしない方は、Tilia から個人情報を求められることはありません。
わたしは、リンデンドルをクレジットカードで購入して
お買い物するだけ!
という人には全く関係ない話ですので、その辺間違えないようにしてください^^
Tilia アカウントになって大きく変わる点として、
アクティブでないユーザーの米ドル残高の扱いがあります。
これまでは、アカウントにリンデンドルや米ドル残高がある状態でセカンドライフを利用しなくなっても、それらのお金はセカンドライフが続く限り維持され続けていました。
2019 年 8 月 1 日以降、1 年以上非アクティブのアカウントに対しては、米ドル残高の維持に手数料である「非アクティブ料金」が課されることになりました。
1 年以上非アクティブのアカウントで米ドル残高がある場合は、毎月米ドル残高から手数料が引かれていきます。
米ドル残高がゼロになった場合は、非アクティブ料金は引かれません。
非アクティブ料金が課せられるのは、あくまでも米ドル残高がある場合のみです。
何年間も放置した結果、非アクティブ料金がたまってクレジットカードに請求が来る…なんてことはありませんので、その辺は安心してください^^
非アクティブアカウントにならないためには、最低 1 年に 1 度セカンドライフの公式サイトにログインして Tilia の情報にアクセスすれば大丈夫だそうです。
非アクティブ料金が適用されるのは、米ドル残高だけです。
リンデンドルには影響はありません。
非アクティブ料金は、リンデンドルを米ドル残高に換金するだけで対象になります。
貯金アカウントで米ドルを貯金していた方(たとえば、高いレートの時に換金してそのままにしてるような場合)は、今後は非アクティブ料金の対象になってしまいますので、注意してください。
まとめると、
リンデンドルだけを扱っている人 | 影響なし |
リンデンドルを米ドルにしている人 | 影響あり、個人情報の提出は必須ではない、非アクティブ料金に注意 |
米ドルを PayPal 経由で出金する人 | 影響あり、個人情報の提出必須 |
という感じです。
この辺に気をつければ大丈夫です。
まずは、8 月 1 日に Tilia が無事に稼働出来るといいですね^^