セカンドライフ公式サイトのダウンロードページからダウンロード出来ます。
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今回のバージョンでは、「Experiences(体験)」と呼ばれるコンテンツの作成と、その管理のための機能がサポートされました。
Experience Tools Available Now For Premium Members... - Second Life
これまでのセカンドライフでは、スクリプトからユーザーに対して何かの制御を行ないたいという場合には、ユーザーの許可が必要でした。
- アバターへのアニメーション動作
- アバターに装着
- カメラ追従
- カメラのコントロール
これは、スクリプトが勝手にアバターの制御を奪って、ユーザーの意図に反して動作してしまうということを防ぐために用意された安全策です。
これらの許可は、一度許可しても、次に要求された時には再度確認が行われます。
うっかり許可してしまっても、影響があるのはその時だけ…という安全が優先された仕様になっています。
通常は、こういう仕組みがあるので安心して生活することが出来ます^^
ただ、セカンドライフの世界の中でゲームを作りたいと思った場合や、SIM の世界をより体感してもらいたいといった場合には、何度も何度も許可のダイアログが出てきてしまうのは、ユーザーに不便さを与えてしまったり、世界観を壊してしまうこともあります。
これを解決するためにリンデンラボが用意したのが、「Experiences(体験)」という新しい仕組みです。
Experiences は、「Experience Key」が設定された土地とスクリプトでのみ、ユーザーへの許可の確認を1度だけでよくする仕組みです。
Experiences(体験)で、ユーザーの許可が求められているケース
これにより、ゲームを始める際にゲーム側から表示された許可ダイアログで一度許可しておけば、その後何度訪れても、許可ダイアログを目にすることなくスムーズにゲームに入っていくことが出来ます。
もちろん、許可したことのあるコンテンツを後から確認したいといった場合や、許可を取り消したいといった場合のために、Experiences の管理機能も用意されています。
Experiences の管理画面
各 Experiences Key の詳細情報
安全面にも利便性にも、両方に配慮された新しい仕組みです。
Experiences の機能自体は、「Linden Realms」で最初に導入されました。
Linden Realms | Second Life
Linden Realms に到着すると、何もしていないのにゲームの HUD が装着されたり、ゲーム中に自動的にテレポートしたりといったことを経験したことがある方もいらっしゃるかもしれません。
それが、Experiences の機能です。
昨年オープンした Experiences を使ったゲーム「The Cornfield」では、アバターにゲーム用の装備を自動的に装着させるということも行なっています。
The Cornfield | Second Life
これらはいずれも、リンデンラボが作成したセカンドライフ内のゲームです。
Experiences の機能紹介ビデオでは、ゲーム以外での利用方法についても紹介しています。
SIM に到着すると案内図の HUD が自動的に装着されて目的地へ簡単に移動出来たり、お店に入るとお店の新製品のお知らせ HUD が自動的に装着されたり、お店の商品をその場で試着出来たり、といった様々なことが出来るようになります。
今までに無いような経験が体験出来るようになったのが、Experiences の機能の特徴です。
これまではこういったコンテンツは、リンデンラボと Experiences のベータ版に参加している一部のユーザーのみ作成することが出来ましたが、公式ビュアー 3.8.0 で Experiences が正式に導入されましたので、今後は一般のユーザーも作成することが出来るようになります。
ただし、Experiences のコンテンツを作成するために必要な「Experience Key」の取得は、プレミアムアカウントのユーザーのみに限定されています。
これは、Experiences ではアバターの制御を行なえてしまうという安全面の問題がありますので、個人情報がはっきりしているユーザーのみに限定するためのようです。
そのため、プレミアムアカウントで「Experience Key」を取得した場合も、そのアカウントをベーシックアカウントに戻すと、取得した「Experience Key」は無効になってしまうそうです。
そこまで安全面の配慮が行なわれているものですので、安心して利用出来るものだと思います。
もちろんそれでも、悪い行いをする人がいるかもしれません。
その場合は、「そのコンテンツに対して、迷惑行為として通報(Abuse Report:AR)してください」だそうです。
Experiences で作られたコンテンツは、その場所にアクセス出来るユーザーであれば、誰でも自由に体験することが出来ます。
利用者側には、特に制限はありません。
まもなくクローズドアルファ版が始まる予定の“SL2”と呼ばれている次世代プラットフォーム「プロジェクト・サンサール(Project SANSAR)」が注目されていますけれど、セカンドライフもまだまだ進化しています。
Experiences(体験)機能を使って、新しいセカンドライフの世界を創りましょう!^^/
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